.Ambient
非常に先鋭的。 主にギターとピアノでつくられているけれど、はっきりしたメロディを紡がずに断片化、ノイズやドローンとなって溶け合い、指針となるビートもないまま彷徨いながら情景を連ねていく──というような作品。 過去の音源、2019年の “Lifetime” や…
概要 アンビエント・ミュージックが行き着いたひとつの極北と言っていいと思う。 The Caretaker はマンチェスター出身のジェームス・カービーによるプロジェクトで、「記憶」をテーマとしたアンビエント/ノイズの作品をつくり続けている。 “Everywhere at the…
Vatican Shadow は、Prurient 名義を筆頭とする Dominick Fernow の多様な活動形態のひとつ。Prurient 同様にダークでインダストリアルだけど、こちらはスクリーミング・ヴォーカルを伴わないインストで、もっと乾いた曲調。 この “Death Is Unity With God” …
アンビエント/ドローン/ダブ。 メロディとかビートといったものはほとんどなくて。ではかわりに何があるのかというと、それはたぶん「音像」といったような語で表されるようなもの。音によって形成される情景。 そしてそこには、自然音とは異なる電子音であ…
疾走系ダーク・アンビエント・テクノ。 細かなリズム要素を伴って進行する4つ打ちビートが基軸。コズミックな環境要素と重低音シンセで音像効果がつくられている。 一方でビートレスな曲もわりとあって、アルバム全体で抑揚が構成されている感じ。 特に銘記し…
Miles Whittaker と Sean Canty のふたりによるユニット。 とにかく不穏な音。紛うことなくダーク。 ノイズ混じりでミニマルなアンビエント・ダブ。メロディ的なものはなく、ただ音像が提示されているだけ、といったところ。 ジャケットがまたこの音に実に合…
Keith Kenniff (aka Helios)の別名義による。3rd*1。ピアノ主体で、Helios よりも冷たい世界。その分、繊細で研ぎ澄まされている。色気は全然なくて、夜の静謐の中で秘やかにきらめいているような音色。 曲タイトルは、全体でミニマルな詩のようになってい…
前にZaineticaってユニットの音に興味を持ったことがあって、結局買ったりはしなかったんだけど、最近その同じ人が絡んでるアルバムを見かけたので買ってみたのがこれ。 曲によってはビートが強いのもあるので、アンビエントってほどではないかもしれない。…
しばらくほっといていたらいつの間にか2007年になっていた...。今年の抱負も去年の総括もやる暇もなく。 先日アムステルダムに行ってみた際、ダム広場から中央駅にかけてぶらぶらと時間潰ししてるときに入ったCDショップで、Ambientの試聴コーナーにあったの…
“Drakelow”というのは、イギリスの Worcestershire にある廃墟で、全長3〜5マイルほどのトンネル。1940年代に秘密軍事工場としてつくられ、冷戦期には核シェルターとして整備されていたらしい。(現在ではガイドツアーで見てまわれるようなのだが。)そんな…
ノルウェーの Geir Jenssen という人のソロ・ユニット。けっこうベテランみたい。音響系。ぬくもりとかやさしさとかとは一切、無縁の音。ノンビートの曲も多いけど...ビートの入った曲の方が、深みがある。 空間を細かく分割する、緻密で微弱なビート。その間…
リリカル。ピアノ。ちょっとクラシカル。でもエレクトロだったりノイズが入ったりする。M-2“Fugitif 1” M-6“Attends”