::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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.Jazz

Moritz Von Oswald Trio “Dissent” (2021)

Basic Channel のひとりとしてダブ・テクノを生み出した Moritz von Oswald のグループ。 もともとは Max Loderbauer と Sasu Ripatti(Vladislav Delay)で構成されていたが、2015年の “Sounding Lines” では Sasu Ripatti と替わって Tony Allen、そしてこ…

 August Greene “August Greene” (2018)

ラッパーのコモン、ピアニストのロバート・グラスパー、ドラマーのカリーム・リギンスが結成したコレクティヴによる Amazon 限定リリースのアルバム。 この形態での活動は、2016年にオバマ政権時のホワイトハウスで開かれたイベントでのセッションから始まって…

 Steve Lehman & Sélébéyone “Sélébéyone” (2016)

ジャズ+ヒップホップ。 アルト・サックス奏者でコンポーザー、音大で教鞭も執るジャズ・ミュージシャン Steve Lehman のプロジェクト。 このアルバムは2人のMC、HPrizm(AKA High Priest)と Bamar Ndoye(AKA Gaston Bandi Mic)を加えラップを大きくフィーチ…

 GoGo Penguin “Man Made Object” (2016)

前作 “v2.0” が好評を博した*1ことをきっかけに BLUE NOTE と契約してリリースした 3rd アルバム。 音としては基本的に “v2.0” と同じ趣向。ピアノ/ベース/ドラムの完全にアコースティックなパート編成だけど、曲の構造にはエレクトロニックな影響が強く感じ…

 Jaga Jazzist “Starfire” (2015)

前作 “One-Armed Bandit” から6年、かなり久々のアルバム。でも、音やスタイルはこれまでとほとんど変わっていない感じ。 それぞれがマルチ・プレイヤーである8人によるグループ。そんな多人数編成であるにもかかわらず、フルートでもトロンボーンでもヴィヴ…

 Mark Guiliana “Beat Music: The Los Angeles Improvisations” (2014)

ジャズ・ドラマーによるアルバム。アコースティック/エレクトロニック・ドラムの生演奏によってテクノやドラムンベースの機械的なビートを再現したような音楽。 サポート・パートとして Tim Lefebvre(ベース)・Jeff Babko(キーボード)・Troy Zeigler(エレク…

 GoGo Penguin “v2.0” (2014)

ピアノ/ベース/ドラムという3人編成のジャズ・ユニット。 このリズム・セクションはひとつの極致にあると言っていいと思う。とりわけドラム。もう、連なる音のことごとくに対し、止むことなく聞き惚れてしまう。 一方でピアノも真髄。心の琴線をダイレクトに打…

 Melt Yourself Down “(S/T)” (2013)

1st アルバム。ひとことで表記しなければならないとしたらジャズ・ファンクという語を選ぶけど、ジャンル横断的にいろいろな要素を持っていて、絞りきれない。UKパンク・ジャズのグループ Acoustic Ladyland を率いていたサックス奏者 Pete Wareham による新た…

 Antonio Loureiro “SÓ” (2012)

ブラジル、ミナス・ジェライス州のベロ・オリゾンチという都市を拠点に活動しているミュージシャン。このエリアには独特の音楽シーンが醸成されていて、“ミナス系”なんて呼ばれているらしい。といってもこのアルバムがミナス・サウンドの代表というわけではなく…

 GURU “JAZZMATAZZ VOLUME 1” (1993)

Gang Starr の Guru のソロ・プロジェクトとして、1993年にリリースされたアルバム。ラップのバックトラックに生のジャズバンドを用いるスタイルの先駆に当たる*1。 Jazzmatazz はシリーズとしてその後もリリースされ、2007年の vol.4 まで続く。この vol.1 …

 JAGA JAZZIST “ONE-ARMED BANDIT” (2010)

5th。前作“What We Must”から5年振り。全体的にエピックな楽曲が揃っている。作曲はすべて Lars Horntbeth 。2008年に出た Lars Horntbeth のソロ“Kaleidoscopic”と比べると、Jaga Jazzist はメロディライン主体に楽曲が構築されていることが際立つ。使用さ…

 CORTEX “troupeau bleu” (1975/2008)

フランスのグループによるブラジリアン·テイストのジャズ·ポップ。1975年に出た1stの再発。キーボード主体でメロディアス。繊細で澄み切った女性ヴォーカルと絡んで、軽やかにもグルーヴィーな音。 Alain MION : claviers, chant - keyboards, vocalsAlain G…

 NIK BÄRTSCH'S RONIN “HOLON” (2008)

スイス人ピアニスト Nik Bärtsch によるユニットの4thアルバム*1。6分から15分弱までの6曲から成っている。ロック...とまではいかないけど、わりとダイナミックで活力のある曲が多い。 M-2 “Modul 41_17” 長く長くためた上で、5'20"あたりから強弱の効いた展…

 Kieran Hebden and Steve Reid “The Exchange Session Vol. 2” (2006)

一応、[.Experimental][.Electronic Jazz][.Jazz]という3つのタグをつけたけど、実際はほぼ [.Experimental] の要素で占められていると言った方がいいかも。 Kieran Hebden は Four Tet / Fridge の人、Steve Reid はベテラン・ジャズドラマー、つまり生ドラ…

 quartz-head 01 “sen-tence” (2006)

まずは少し冷静になってみよう。よくあることだ。最初に聴いたその瞬間と、あとでじっくり聴いたときとで、音の印象が変わってしまうということは。今はまちがいなくこの音に興奮しているけれど、この感覚が後々に至るまで継続するかどうかはわからない。し…

 NIK BÄRTSCH'S RONIN “REA” (2004)

“stoa”が評判良かったからか、旧譜が入荷されてたので買ってみた。 5曲入りで、トータル64'22"。 だいたいの曲が10分以上の長さを持っていて、静寂から始まり最小限の音を積み重ねて進み、何度かパターンを変えながら展開していく。その背景は黒、または夜。…

 NIK BÄRTSCH'S RONIN “STOA” (2006)

思わず Post Jazz なんてカテゴリを増やしてしまった。 最近、これは新しい、と思えるものがあまりなくなってきている。そもそも「あたらしい」「あたらしくない」っていう区別自体が自分のなかでどうでもよくなってきてる気もしないでもないけれど。そんな…

 ATOMIC “HAPPY NEW EARS!” (2006)

ATOMICの新作。3枚組ライヴ盤の前作を含めれば、4thアルバム。ダイナミックだけど非常に難解に構築されている音。数理的な複雑さではなく、フィジカルな・オーガニックな複雑さ。たとえば熱帯雨林のような、活力に満ちて混沌とした生態系の如く。 こういうの…

 Tenório Jr. “embalo” (1964/2002)

A.Y.B.Forceの“LOST BREAKS”の隣で、元ネタのひとつ、として売られてたんだけど。A.Y.B.Forceではなくこっちに興味が向いた。 テノーリオ・ジュニオル。ピアノ。ブラジルのジャズ。聴いた限りでは、ブラジル、ってイメージはない。ライナーを見ると、ブラジル…

 motif “expansion” (2005)

ノルウェーのジャズバンド。これが2ndアルバム。メンバーはほとんど20代。という若さのそのままに、勢いがあって現代的な音。クラブジャズまではいかないが。でも伝統に固執してるわけでもなさそう。楽器編成はエレクトロニックなものもなくノーマルなのだけ…

 JIMMY SMITH “ROOT DOWN” (2000)

Jimmy Smith:organArthur Adams:guitarWilton Felder:bassBuck Clarke:congas, percussionPaul Humphrey:drumsSteve Williams:harmonica Recorded Feburary 1972 in Los Angelesライヴ・アルバム。オルガン・ジャズ。かなりファンク。 M-1 “Sagg Shoot…

 Lars Lystedt sextet “JAZZ UNDER THE MIDNIGHT SUN” (1964/2005)

モーダル・ジャズ。スウェーデン。流麗。 M-1 “BOTHNIA” 多彩な展開。リズムが次々に変転しながらも、だれることなく。洗練された構成だと思う。 M-6 “THE RUNNER” 最初から全開、ダンサブル。 M-7 “FANFAR take1” M-8 “KRYPTO” 最初ちょっと静か。リズミカ…

 EDDIE PALMIERI “LUCUMI, MACUMBA, VOODOO” (1978/2005)

ラテン・ジャズ。ニューヨーク。プエルトリコ+イタリア系ピアニスト。黒人宗教をモチーフとしたアルバム、ということだけど、各曲の趣はけっこう違う。土着的なものもあるし、都会的ジャズ・ソウルもあるし。それぞれの曲のなかでも、なんかいろんなものが混…

 MILES DAVIS “BITCHES BREW” (1969/1999)

前に聴いたことがあるような気もする。もうだいぶ前になるけど、一瞬ジャズを聴いてみた時期があって、マッコイ・タイナーとか。キース・ジャレット。ビル・エヴァンスも聴いたか。(あー、要はピアノが好きだったのかな。) その流れで、やっぱりジャズ入る…

 atomic “boom boom” (2003)

ノルウェー。5人編成。2nd。フリー・ジャズ。それでもJaga Jazzistほどまではぶっ飛んでいない。(というか、MOTIFやatomicと比べるとJaga Jazzistがいかに異端かがわかる。)レーベルはJAZZLAND。 M-2 “boom boom” 迫力ある。一聴しても構成がよくわからな…

 THE LOUIS HAYES GROUP “VARIETY IS THE SPICE” (1979/2005)

名盤らしい。初CD化。 ジャズって、クラシックと同じように、それをやってる時点で既にある一定のレベル以上に全員がいる世界だと思うけど、そのなかでもさらに別格であることが一聴してすぐにわかるぐらいのアルバム。 Louis Hayes:drums Frank Strozier:…

 MK GROOVE ORCHESTRA “MK GROOVE ORCHESTRA” (2005)

ニューヨーク。ジャム系ビッグ・バンド。8ホーン+4リズムセクション。ジャズ・ファンク? それにとどまらず、もっとロックっぽくパワフル。なおかつすごくグルーヴィーだし。グルーヴ・オーケストラって、まさにその名の通り。そういうジャンル、ぐらいの勢…

 Roy Ayers “Virgin Ubiquity II” (2005)

ロイ・エアーズ未発表曲集。1976-1981。(といってもそもそもロイ・エアーズ自体よく知らないけれど。)レコーディングやり直してる曲もあるっぽい。アレンジも加えてる。古い気はしない。 M-3 “Funk In The Hole” インスト。 M-6 “Tarzan” 歌詞はなし。コー…

 e.s.t. “viaticum” (2005)

スウェーデン。Esbjörn Svensson Trio。ピアノ、ベース、ドラム。スタジオワークに手間をかけていて、各曲は長めで、複雑に展開する。緻密。伝統から離れすぎずにほどよいバランスの斬新な音。これこそ、リアルタイムで進化中のジャズの最新形態だと思う。 …

 HIPNOSIS “Carrousel” (2005)

ドイツ、ミュンヘン。クラリネット、サックス、トロンボーン、ピアノ。癖のない良質な音。 Wanja Slavin:Alto Sax, Alto ClarinetGerhard Gschlößl:TROMBONEMarc Schmolling:Piano, Fender RhodesJerker Kluge:Acoustic BassMartin Kolb:Drums(Merit O…






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell