2018年のアルバム。Erased Tapes からのリリース。見落としてたけど最近聴いてみたらけっこう良かったので記録しておく。
ざっくり言えば、生楽器とテクノを融合したようなタイプの作風。ギター/トロンボーン/ピアノなどによるポスト・クラシカルな感触を持ちつつ、はっきりしたビートで進行していく。
ゆるやかなメロディライン、軽やかできれいな音が特徴。でもそこに確固としたリズムが伴われていて非常に動的、展開にも抑揚があり、全体として熱量がある。
ループ要素が一貫してるわけでもないしビートチェンジしてる個所もあるので、明らかにテクノっぽいというほどではない。でも随所で4/4ビートが曲を牽引するリズミカルな構成だったり、低音部がしっかり扱われているところなどに、テクノとの同時代性が表れている。
なかにはかなりBPMが高い曲もある。特に M-7 “Twentynine Palms” はアルバムのなかで最も激しい曲調で、疾走するトロンボーンとパーカッションがとてもダンサブル。
こういうジャンル横断的なものを聴くことで逆にテクノの本質が見えてくるような感じもある。
Daniel Brandt はロンドン/ベルリンを拠点とするプロデューサー。2008年から、ベルリンのエレクトロニック・ジャズのグループ Brandt Brauer Frick のひとりとして活動。2016年には Hauschka などと共に Steve Reich の “Six Pianos” にも参加している。
Daniel Brandt
Information | |
Origin | Wiesbaden, Germany |
Current Location | London / Berlin |
Links | |
Official | https://www.eternalsomething.com/ |
SoundCloud | https://soundcloud.com/danielbrandt |
YouTube | https://www.youtube.com/user/bigfatpete |
https://twitter.com/danielobrando | |
Label | Erased Tapes https://www.erasedtapes.com/release/eratp113-daniel-brandt-channels |