UKのエレクトロニック・ミュージックのプロデューサー Rian Treanor がナイジェリアのレーベル Nyege Nyege に招待されて現地滞在したことを契機に、伝統楽器奏者 Ocen James と共につくったアルバム。マスタリングは Rashad Becker がおこなっている。
欧米のエレクトロニック・ミュージシャンがアフリカのトラディショナル・ミュージシャンとコラボレーションする場合、打楽器を取り上げることが多いイメージがあるが、Ocen James が演奏する “rigi rigi” は弦が一本の弓奏楽器で、アルバムを通してメロディの主軸を成しており、Rian Treanor はリズムパートを含めその他の要素と全体構成を手がけている。
M-6 “Naasaccade” のように rigi rigi がフィーチャーされていない曲もあって、むしろこうした曲で Rian Treanor がナイジェリアの音楽からどういう刺激を受けたかが見える。
M-10 “Remo Rom” は Farmers Manual によるリミックスで、ノイズとヴォーカルがパーカッシヴに入り乱れておもしろい。
Rian Treanor & Ocen James
Label | Nyege Nyege Tape https://nyegenyegetapes.bandcamp.com/album/saccades |