::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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“ガールズバンドクライ”

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   ガールズバンドクライ ©東映アニメーション



 高校中退して上京した仁菜を中心に結成された5人組バンド「トゲナシトゲアリ」がデビューしていくというストーリーのオリジナルアニメ。
 主な特徴は、フル3Dだという点と、メンバー5人の声優がそのまま同じパートで演奏するバンドがリアル展開するという点。
 EP1〜EP13まででシーズン1がちょうど完了した。EP1あたりだと3D表現と楽曲があまりしっくりこないと感じていたけど、主人公の切迫感と一貫性に引きずられて目を離せずにいるうちに、だんだん馴染めるようになった。特に、あたらしいメンバーとしてベースとキーボードが加わったことで楽曲としてもよくなったと思う。

 企画自体は2023年5月始動で、その時点ではほとんど情報もなく、ただティザービジュアルだけが公開されていたような状態。いまになって振り返ってみると、このとき示された仁菜の絵がすべてで、まったくその通りにできあがっているというのが実感できる。

f:id:LJU:20240630171831j:image:h300:left   ガールズバンドクライ
   ©東映アニメーション


「自分たちが絶対間違っていなかったってことを証明する」という揺るがない行動原理が他のキャラクターたちを引っ張っていき、物語を貫く骨となっているのが、視聴者として見やすさがある。日常生活の中で沸々と湧く怒りの感情が、演奏シーンで爆発的に放出されるという表現がとてもよい。
 曲演奏シーンでいうと、EP7の “名もなき何もかも” と EP11の “空白とカタルシス”。
 最近だと結束バンドの演奏シーンもバンドアニメとしてよくできていたと思うけど、あれが2Dだったのに対してこっちは3D。3D演奏のなかで過去の追想が2Dで挿入されるというところもあって、3Dと2Dの対比に意識的。

 ライバルバンドであるダイヤモンドダストによる “Cycle Of Sorrow” の演奏シーンもけっこうよかった。「アイドルバンドだと思われていたのを見返すためにやったロック」という曲なんだけど、その通りに説得力がある。
 それにしても「オーディションで選ばれた声優が劇中バンドと同じバンドをリアル展開」というこのプロジェクトのありかたには、「企画先行」と言われるダイヤモンドダストへの主人公の否定がそのまま跳ね返ってきていると思うのだけど、今後このあたりに何らかの解決が取られるのか、それとも諧謔として放置されるのか、シーズン2での動向に興味がある。



 







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―Angela Mitchell