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2014-01-01から1年間の記事一覧

 Swans “To Be Kind” (2014)

今年前半、5月ぐらいに発売されたアルバム。 絶品。 前作 “The Seer” も高い評判があったらしく、併せて聴いてみたらこれも同じように良かった。……前作はどっかで試聴したことあったはずなんだけど、なんかそのときは結局スルーしてて。ちゃんと聴いてみたら…

 前田泰樹 “心の文法 医療実践の社会学”

心の文法―医療実践の社会学作者: 前田泰樹出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2008/12/01メディア: 単行本 クリック: 28回この商品を含むブログ (38件) を見る いわゆる心身問題(心の哲学)のフィールドには、一方に “心だとか意識だとかいったものはすべて身…

 Ryan Teague “Block Boundaries” (2014)

すばらしいアルバム。 2014年アルバムランキングなどが自然と目に入ってきて、今年自分がどのようなものを聴いてきたのかを何となく意識させられる時期。押し迫る年の瀬になって邂逅したこのアルバムが、既着の候補をいきなり押しのけて上位ランクに登場する…

 2562 “The New Today” (2014)

トライバルなシンセサウンドが絡むインダストリアル・ダブテクノといった感じ。基本的に4/4ビート。最初聴いたあとしばらく時間おいて気に入ってきたアルバム。最近地下鉄乗ってるときよく聴いてるんだけど、周囲にノイズが満ちてるなかでもわりと骨格が伝わ…

 “楽園追放 -Expelled from Paradise-”

“楽園追放 -Expelled from Paradise-” 監督 : 水島精二 脚本:虚淵玄 2014 評価難しいところもあるんだけど、結論としては良い作品だったと思う。 まず評価が微妙な点から言うと、 予告見たときにおもしろそうなところがぜんぜんなくって。一方でわりと話題…

 Andy Stott “Faith In Strangers” (2014)

4th アルバム。 インダストリアル/ダブ・テクノの潮流上にはあるけど、必ずしもすべて硬質な要素で構成されているというわけではなく、全体的には穏やかで流麗な雰囲気。それは、ダウンビートな曲が多いこと、柔らかいシンセ・サウンドの効果、そして何よりも …

 クリストファー・ノーラン “インターステラー”

“Interstellar” Director : Christopher Nolan US, 2014 観てきた。どうしても羅列的な感想になってしまう……というのがこの映画についての自分の評価を端的に表していると言えなくもないはず。 予告とかだとどんな映画なのかちょっとわかりづらくはあったん…

 Arca “Xen” (2014)

2013年発表のミックス “&&&&&” https://soundcloud.com/arca1000000/uenqifjr3yua で話題になって、期待されるなかリリースされた 1st アルバム。あたらしいモード、という感じはたしかにする。硬質の高音にリバーブを潤沢に効かせてるのが特徴。この燦めく…

 アンディ・ウィアー “火星の人”

“THE MARTIAN” 2011 Andy Weir ISBN:4150119716 火星の人 (ハヤカワ文庫SF)作者: アンディ・ウィアー,小野田和子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2014/08/22メディア: 文庫この商品を含むブログ (43件) を見る 近未来、科学と工学が現在と本質的には変わら…

 Oneohtrix Point Never “Commissions I” (2014)

“Record Store Day 2014” の一環としてリリースされた EP で、2012〜2013年の間に別々のアート・イベントのためにつくった3曲のトラックを集めたもの。M-2 “Meet Your Creator” がとても良かった。 M-1 “Music For Steamed Rocks” ポーランドのクラシカル・コ…

 ウォルター・ジョン・ウイリアムズ “パパの楽園”

“Daddy's World” 1999 Walter Jon Williams 動機だとか家族関係の描写などが良かったと思う。 技術的設定自体にはもはやそれほど重点がなくて、それを用いることの理由や信念に焦点が当たっている。閉鎖しているが完結した世界をつくろうという欲望。さらに…

 ラメズ・ナム “水”

“Water” 2013 Ramez Naam 広告を用いた無料化戦略が突き詰められたような設定の世界。 脳に直結する情報デバイス・身体拡張デバイスとして生活に不可欠なものになっている「インプラント」。非常に高額な製品なのだが、インプラントを介して生理的欲求を直接…

 キース・ブルック “戦争3.01”

“War 3.01” 2012 Keith Brooke 誰も気付かない間に開始して瞬間のうちに終了した戦争。 実際にプロセスとしてどのようなことがおこなわれたかすごく興味あるんだけど、その描写はない。それを具体的に描くとすると、同載の短編『水』における経済・金融攻撃み…

 Jen Wood “Finds You In Love” (2010)

4th アルバム。 アコースティック・ギターのアルペジオとヴォーカルによる弾き語りで、5th よりも憂愁感が強い枯れた系統の音。でもスロウコアみたいなタイプとは少し違って、ときどきバンド・サウンドのレイヤーが重なって音像が拡げられ、控えめながら壮大・…

 Jen Wood “Wilderness” (2014)

かなり前から活動してるらしいのに今までまったく名前に聞き覚えすらなくて、でも聴いてみたら完全に自分の好みだった、というミュージシャン。 シアトルのギタリスト/ヴォーカリスト。最初 Tattle Tale というグループのメンバーとしてデビュー、1996年から…

 Akihiko Matsumoto “Metamemory” (2014)

0 アルゴリズムを用いた手法で制作されたエレクトロニック・ミュージック。 いまのところ CDによるリリースはなくて、bandcamp からのデジタル音源のみ発売。 +MUS http://plumus.tokyomax.jp/release/mus-012 1 “アルゴリズミック・デザイン” というのは、ち…

 Shellac “Dude Incredible” (2014)

5th アルバム。前作から7年振りっていうのもなかなかのものだけど、前作も 3rd から7年後のリリースだったっていうのもけっこうな驚きで、つくづくスローペースで息の長いバンドだと実感する。にもかかわらずクオリティは完全に維持されている……というより、…

 Kidkanevil “My Little Ghost” (2014)

トイ・エレクトロニカ風味な音使い。環境音のような清純な素材を配列してつくられている。既知の音楽フォーマットに拠るというよりも、形式自体を新規に構築することの方を目指している、といった感じ。少し The Books っぽいところもある。Cokiyu など日本在…

 “ラスト・ワールド”

“The Philosophers” (“After The Dark”) Director : John Huddles US, Indonesia, 2013 公式の内容紹介より 卒業を間近にひかえた哲学クラスの学生20人に、卒業試験として哲学の思考実験の課題が出される。それは「迫りくる核の大惨事に備え、地下シェルター…

 Millimetrik “Lonely Lights” (2014)

ex-Below the Sea の Pascal Asselin によるユニット。叙景的で透明感あるエレクトロニカ。シューゲイザーのような雰囲気もある。M83とか。Ulrich Schnauss っぽい感じも。ヴォーカル入りトラックもいくつか入っている。 Millimetrik Information Birth name…

 “リヴァイアサン”

“Leviathan” Director : Lucien Castaing-Taylor, Verena Paravel US/FR/UK, 2012 最初に、【エクスペリメンタル注意】 って絶対言っとく必要がある。同名タイトルの映画いくつかあるけど、これは2012年製作のドキュメンタリー。ジャンルとしては一応 “ドキ…

 弐瓶勉 “シドニアの騎士 13巻”

シドニアの騎士(13) (アフタヌーンKC)作者: 弐瓶勉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/22メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見る 第13巻第60話:半自律式転換機構の設置 / 第61話:新操縦士の初陣 前編 / 第62話:新操縦士の初陣 後編 / …

 pattern repeat “(S/T)” (2014)

デンマークのダブテクノ・レーベル Echocord と Baum をそれぞれ運営するふたりが組んだユニット。 リヴァーブで歪められた音素材というのはそれ自体にも聴覚的な妙味があるけど、一方で、歪みの生み出す強弱はリズム要素としても機能していたりもするわけで…

 若林稔弥 “徒然チルドレン”

WEB連載されてる4コマ恋愛コメディ漫画の単行本。4コマ×9個〜13個ぐらいでひとつのシリーズになってる。ほとんどのシリーズは「恋愛関係の成立直前〜直後」ぐらいの段階を描いてる。単行本では一部の絵柄が修正されている他、各シリーズの「その後」などを描…

 GoGo Penguin “v2.0” (2014)

ピアノ/ベース/ドラムという3人編成のジャズ・ユニット。 このリズム・セクションはひとつの極致にあると言っていいと思う。とりわけドラム。もう、連なる音のことごとくに対し、止むことなく聞き惚れてしまう。 一方でピアノも真髄。心の琴線をダイレクトに打…

 E・ゴッフマン “行為と演技 日常生活における自己呈示”

“The Presentation of Self in Everyday Life” 1959 Erving Goffman ISBN:4414518016 行為と演技―日常生活における自己呈示 (ゴッフマンの社会学 1)作者: E.ゴッフマン,石黒毅出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 1974/11/20メディア: 単行本購入: 1人 クリッ…

 Baths “Ocean Death” (2014)

5曲入りEP。タイトルトラック “Ocean Death” がすばらしい。 M-1 “Ocean Death” ダンサブル。繊細なグリッチを伴う4/4ビートと、至福のヴォーカル・ライン。(女性ヴォーカルのように聞こえるけど、本人のファルセットらしい) 途中、ノイズのみが置き去りに…

 “思い出のマーニー”

“思い出のマーニー” 監督:米林宏昌, 2014 原作:"When Marnie Was There" by Joan G. Robinson “あなたのことが大すき。” ……というキャッチコピーやポスターがミスリーディングを誘いつつ、実はおおきなツイストがあって、最後にすべてが明らかになる、とい…

 Dakota Suite & Quentin Sirjacq “There Is Calm To Be Done” (2014)

スロウコアのユニット Dakota Suite とピアニスト Quentin Sirjacq によるアルバム。この組み合わせでつくられたアルバムとしては3作目。インスト曲とヴォーカル曲が半々ぐらいの構成。ギターのアルペジオ、ゆったりしたピアノ、力の抜かれたヴォーカルで、…

  “アート・スコープ 2012-2014 ―旅の後もしくは痕” 2014.07.12. - 2014.10.13.

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アート・スコープ 2012-2014 ―旅の後もしくは痕 Art Scope 2012-2014 : Remains of Their Journeys 今村遼佑/大野智史/リタ・ヘンゼン/ベネディクト・パーテンハイマー 原美術館 日本とドイツとでアーティストを互いに派遣し合い、その期間に彼らがアーティス…






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell