“Record Store Day 2014” の一環としてリリースされた EP で、2012〜2013年の間に別々のアート・イベントのためにつくった3曲のトラックを集めたもの。
M-2 “Meet Your Creator” がとても良かった。
M-1 “Music For Steamed Rocks”
ポーランドのクラシカル・コンポーザー Witold Lutosławski の前奏曲をベースにしたリミックス作品。ポーランドのクラクフでおこなわれた Sacrum Profanum Festival でのコンサート “Polish Icons” のためにつくられた。
Saatch & Saatchi*1によるクアッドローターを使ったパフォーマンス・イベントのBGMとして制作されたもの。
最初音源だけ聴いたときは、静止と緩急を織り交ぜた特徴的な展開が “R Plus Seven” の “Problem Areas” とか “Americans” みたいだと思ったんだけど、映像と共に見たら、それがクアッドローターのパフォーマンスに不可分に合ったものなんだということが実感できた。(楽曲が先につくられてあとからクアッドローターの動きを合わせているのか、それともその逆なのかはわからないが。)
映像自体はクアッドローターのポテンシャルを最大限に活かしたというほどには思わなかったけど、「演者」に合わせた展開の曲というのが刺激的だった。物語を描いてる、という感じがあって。
いずれにしても、クラブ/ダンスサウンドとは一線を画したリズム構造の曲だと思う。
M-3 “I Only Have Eyes for You”
Pitchfork が Wired と共に企画したイベントで、マルチメディア・アーティスト Doug Aitken による "Happening" というパフォーマンスのためにつくられた曲。スミソニアン博物館内の The Hirshhorn Museum で演じられた。
1934年のポップソング “I Only Have Eyes for You” をもとに Beck や No Age、Devendra Banhart などさまざまなミュージシャンがカバーしてつくった楽曲がパフォーマンスの素材として用いられ、OPN もそのうちのひとりとしてこの曲を制作した。
cf. http://pitchfork.com/news/46481-watch-doug-aitkens-happening-at-the-hirshhorn-museum-tonight-on-pitchforktv-on-youtube/
Oneohtrix Point Never
Information
Birth name | : | Daniel Lopatin |
Origin | : | Wayland, MA, US |
Years active | : | 2007 - |
Links
Official | : http://pointnever.com/ |
Label | : Warp http://warp.net/records/oneohtrix-point-never |
*1:ニューヨークを拠点とする広告代理店。現代美術で有名なロンドンの Saatchi Gallery と創業者が同じ。