2023-01-01から1年間の記事一覧
2023年に銘記しておくアルバム10枚。順不同。 Aunty Rayzor “Viral Wreckage” 〈Hip Hop〉 アフロビートで繰り出される英語/ヨルバ語のラップ。 →see. https://lju.hatenablog.com/entry/2023/09/18/210418 Noname “Sundial” 〈Hip Hop〉 今年かなり聴いた。…
大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ 国立新美術館 国立新美術館で開催。 ここは多数の展示室を持つ巨大な美術館なのでいつも雑多な展示をやっているイメージがあるけど、ちょうど日展とイヴ・サン・ローラン展も開催されていて、脈絡のなさがいつにも…
“The Creator” Director : Gareth Edwards US, 2023 AIとの戦争が続く近未来を舞台にした物語で、『ローグ・ワン』の監督ギャレス・エドワーズによるSF映画。 まず、冒頭で出てくる軌道要塞 USS NOMAD の造形と地上をスキャンする独特のムーブメントにやられ…
ナイジェリアのラゴスで活動するアーティスト。ネオ・バイレやトラップ、ドリルなどのトラックにヨルバ語と英語のパワーあるラップを乗せる。 ウガンダのレーベル Hakuna Kulala からのリリースで Debmaster や Scotch Rolex がトラックを提供する女性ラッパ…
“Tár” Director : Todd Field United States, Germany, 2022 当代のクラシック界で栄誉の頂点にある指揮者リディア・ターという人物を主人公に据え、彼女が次第にその栄光から転落していく様を、ケイト・ブランシェットの鬼気迫る熱演で描く映画。 女性主人…
“Robot Uprisings” 2014 edited by Daniel H. Wilson and John Joseph Adams ISBN:4488772056 ロボット・アップライジング AIロボット反乱SF傑作選 (創元SF文庫)作者:スコット・シグラー,チャールズ・ユウ,ヒュー・ハウイー,アーネスト・クライン,コリイ・ド…
あなたは月面に倒れている (創元日本SF叢書)作者:倉田 タカシ東京創元社Amazon 9作品を収載した短編集。 全体として会話の文体、固有名詞、フィーチャーする社会的事象の選好テイストが比較的自分の趣向に近くて、概ねストレスなく読めた。自分にとって邦S…
現象学的な心: 心の哲学と認知科学入門作者:ショーン・ギャラガー,ダン・ザハヴィ勁草書房Amazon 書籍紹介やブックフェアでよく見かけていた本をようやく読んだ。 現代現象学の観点から「心の哲学」に対して分析哲学とも認知科学とも異なるアプローチで迫る…
“HARDFOUGHT / HEADS” 1983, 1990 Greg Bear ISBN:4152102268 鏖戦【おうせん】/凍月【いてづき】作者:グレッグ ベア早川書房Amazon グレッグ・ベアの中編『鏖戦』と『凍月』を収載したもの。 特に『鏖戦 HARDFOUGHT』は、自分にとってSFのなかでのオールタ…
音楽の分類としてはポスト・パンク〜ラップ・パンク。ベースが効いたシンプルで飾り気のない楽曲を背景に進む乾いたラップ。 スタンスとしては「攻撃的ユーモラス」といったところ。当然ながらワーキング・クラスで、ためらうことなくポリティカルでソーシャル…
このゲームにはゴールがない ――ひとの心の哲学 (単行本)作者:古田 徹也筑摩書房Amazon 言語哲学のアプローチで「心」というものに迫る本。 心身問題や他我問題などさまざまな難題を孕む「心」というものに対して、「心とは何か」という問いよりも、そもそもその「心…
UKのエレクトロニック・ミュージックのプロデューサー Rian Treanor がナイジェリアのレーベル Nyege Nyege に招待されて現地滞在したことを契機に、伝統楽器奏者 Ocen James と共につくったアルバム。マスタリングは Rashad Becker がおこなっている。 欧米…