::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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.Hip Hop

Aunty Rayzor “Viral Wreckage” (2023)

ナイジェリアのラゴスで活動するアーティスト。ネオ・バイレやトラップ、ドリルなどのトラックにヨルバ語と英語のパワーあるラップを乗せる。 ウガンダのレーベル Hakuna Kulala からのリリースで Debmaster や Scotch Rolex がトラックを提供する女性ラッパ…

Kendrick Lamar “Mr. Morale & The Big Steppers” (2022)

このところの Hip Hop/Rap になかなかしっくりくるものがない…としばらく思っていたのだけど、Kendrick Lamar の最新作はすごくよかった。 単体だと Earl Sweatshirtの “2010” とか JPEGMAFIAの “OG!” とか、いいなと思う曲はあっても、革新的というまでには…

700 Bliss “Nothing to Declare” (2022)

Moor Mother (Camae Ayewa) と DJ Haram (Zubeyda Muzeyyen) によるユニットで、2018年のデビューEP “Spa 700” に続くアルバム。 全16曲、2〜3分程度の短い曲がシームレスに続く。 トライバルなパーカッションと重いベース音。異なるエフェクト・異なる音場…

Zebra Katz “LESS IS MOOR”

インダストリアル・ヒップホップ。 ジャマイカ系アメリカ人。 ベース・ミュージック的な硬質なサウンドに低音ヴォイスのダークなラップを乗せる。 2012年のシングル “Ima Read” でデビューしたが、アルバムとしてはこれが初。 プレスリリースを見ると、タイト…

Moor Mother “Analog Fluids Of Sonic Black Holes” (2019)

フィラデルフィアのラッパー。Rasheedah Phillips と組むコレクティヴ “Black Quantum Futurism” としての活動もおこなっている。 はっきりしたマニフェスト*1を掲げるようなコレクティヴを主宰していることでもわかるように、その音楽スタンスは非常にコン…

CupcakKe “Eden” (2018)

シカゴ出身のラッパー。今年初めに出した 3rdアルバム “Ephorize” で高い評価を受け、それからほとんど間をおかず同じ年にこのアルバムをリリースすることとなった。 下ネタまみれのリリックでキワモノっぽくありつつも、ラップスキルの高さと、意外にコンシ…

 Galcher Lustwerk “200% Galcher” (2018)

ディープでジャジーなヒップ・ハウス。 場の雰囲気をこの上なく醸出しているタイプのアルバム。再現されているのは、薄暗いクラブやライブハウスに込められた気怠げでスモーキーな空気感。 サックスやキーボード、シンセやドラムマシーン。それらのどれかひと…

 August Greene “August Greene” (2018)

ラッパーのコモン、ピアニストのロバート・グラスパー、ドラマーのカリーム・リギンスが結成したコレクティヴによる Amazon 限定リリースのアルバム。 この形態での活動は、2016年にオバマ政権時のホワイトハウスで開かれたイベントでのセッションから始まって…

 Kendrick Lamar “DAMN.” (2017)

ジャンルの好みがどうあれ現在の同時代的音楽を語るに際し避けて通れないものを挙げるなら、そこに必ず入ってくるはずの一人。 では何が Kendrick Lamar をそうした中に含めるのかというと、やはり詞が語る内容、ライフヒストリーが持つ引力が大きな要因と言…

 Common “Black America Again” (2016)

ブラック・アメリカン射殺事件の連続と2016年アメリカ大統領選の結果。 投開票4日前にリリースされたコモンの新譜について、アメリカでの諸々のレビューは基本的にこのふたつの事柄を不可欠な文脈・背景として書いている。 ふたつは互いに関連し合うトピック。…

 Steve Lehman & Sélébéyone “Sélébéyone” (2016)

ジャズ+ヒップホップ。 アルト・サックス奏者でコンポーザー、音大で教鞭も執るジャズ・ミュージシャン Steve Lehman のプロジェクト。 このアルバムは2人のMC、HPrizm(AKA High Priest)と Bamar Ndoye(AKA Gaston Bandi Mic)を加えラップを大きくフィーチ…

 Moe and ghosts × 空間現代 “RAP PHENOMENON” (2016)

先鋭的ヒップホップ・ユニットとエクスペリメンタルな3ピース・バンドによるコラボレーション・アルバム。 Moe and ghosts は 1st アルバム “幽霊たち” の異彩で話題となったユニット。日本語なおかつ女性によるラップというのは、ヒップホップの中で二重に周縁…

 Alexandre Francisco Diaphra “Diaphra's Blackbook Of The Beats” (2015)

リスボンで活動するギニアビサウ出身のミュージシャンによる1stアルバム。ゲストミュージシャンとのライヴ演奏にポルトガル語のラップ/ポエトリーを乗せてつくった楽曲。 ラップというよりほとんどリーディングで、抑制的な語りが乾いたトラックの上を流れて…

 soso “Not for Nothing” (2013)

寂寥感あふれるヒップホップ。ポエトリー・リーディングなラップで、Arab Strap っぽい感じ。 物悲しさは主としてバックトラックによって醸し出されている。きれいで染み入る音、単体のポストロックとしても聴き込めるクオリティ。 その上に重なるポエトリー・…

 THEESatisfaction “awE NaturalE” (2012)

シアトルの二人組R&B-Hip Hopユニット。 ツインヴォーカルによる息遣いのようなハーモニーと、贅肉なく必要最小限に磨き込まれた精緻なトラック。醸される空気はローファイでもあり都会的洗練でもあり。 “Deeper” をラジオで聴いて気に入ったのでCDショップ…

 COMMON “THE DREAMER / THE BELIEVER” (2011)

9thアルバム。No I.D.によるプロデュース、ということで初期回帰を期待してしまうけれど、やっぱり全体として音のつくりは現代的……言い換えると “ゴージャス”で、昔のような生音主体でシンプルな楽曲とはどうしても異なってはいる。ただ、フックのコーラスワ…

 Dday One “Mood Algorithms” (1999/2011)

デビュー前の98年〜99年に製作されたカセットテープの音源を最新の技術で修復してリリースしたという作品。とはいえ、聴いたかぎりでは新作といっても通じる印象。10年前というのが “古い” と言える過去なのかどうかは微妙だけど、そういえば最近はこういう…

 GURU “JAZZMATAZZ VOLUME 1” (1993)

Gang Starr の Guru のソロ・プロジェクトとして、1993年にリリースされたアルバム。ラップのバックトラックに生のジャズバンドを用いるスタイルの先駆に当たる*1。 Jazzmatazz はシリーズとしてその後もリリースされ、2007年の vol.4 まで続く。この vol.1 …

 DJ SHADOW “THE OUTSIDER” (2006)

3rd。なんか amazon.com のレビューだとあまり良い評価じゃなかったけど。“endtroducing”を期待するとまったく違う音かも。まあ10年も経ってるし。アルバム前半は特にヒップホップ寄り。ハイフィーと呼ばれる音らしい。アルバム後半はロック寄りな曲が何曲か…

 Rhymester “HEAT ISLAND” (2006)

なかなか濃いアルバムだった。やたら曲数多くて、ちゃんと聴いたらすごい時間かかった。歌詞カードに注釈がいっぱい付いてるのが楽しめた。 それにしても、これだけ大量の曲、スタイルがさまざまで題材も幅広い全編を通して聴いてみると、なんかやっぱりHip …

 the procussions “5 SPARROWS FOR 2 CENTS” (2006)

前作“Up All Night”、日本だけの企画盤だったんだ...。そうするとこれが実質的には2nd? こっちが本来の姿?...“Up All Night”とはぜんぜん雰囲気違うな。音もジャケットも。生楽器とかローズ、っていうのが特徴だと思ってたけど、単にそういう企画物だった…

 Rhymester “逃走のファンク” (2005)

日本ヒップホップ最高の知性を持つ宇多丸、最高の声を持つMummy-D、という絶妙な組み合わせの2MC。だと思っている。もうかなりベテランなポジションになってしまってると思うけど、いつも実験的な試みに挑戦している。常にヒップホップ外へとさまよい出てい…

 P.I.C “BROOKLYN INCIDENT” (2005)

生音メイン。でもISWHAT!?ほどジャズ寄りでもない。ファンク要素が入っていて、もっと賑やかな感じ。聴きやすい。MCなくっても充分聴けそう。ちょっとスノッブかも。ストリートの匂いはあんまりしない。 M-1 “Sometimes Y” M-4 “Erwin Lockdown” 至福のフレ…

 COMMON “Be” (2005)

やっぱりcommonは、声がいいなー。commonなら、トラックなしでも聴けると思う。これだけでご飯何杯でもいける。というより、おかずなしでも何杯でも食べれる米、って感じ。バックがなんであってもいいです。でもほんとはもうちょっと控えめなトラックの方が…

 WU-TANG CLAN“Disciples of the 36 Chambers: Chapter 1” (2004)

mod defに触発されHip Hopモードになりつい買ってしまった。ライブアルバム。もうM-1のイントロMCからものすごく盛り上がる。やっぱり複数MCっていいな。盛り上がる系だったら集団MCの方が断然いい。(単独MCだったらトラックでもある程度楽しめなきゃと思う…

 mos def“The New Danger” (2004)

タワレコ店内で耳にして衝動買い。トラックはわりとロック寄り。というか実験的。声質に癖がないのがいい。全体の雰囲気は硬質、ドライ。トラックが多様で飽きない。M-4“Zimzallabim” M-12“War”

 RIP SLYME“黄昏サラウンド” (2004)

いい。音的にすごく進化してる。日本語ラップの表現主義方向のひとつの完成形。ライミングが自然。詩性も失わず。泣ける。

 BEASTIE BOYS“TO THE 5 BOROUGHS” (2004)

衝動買いした。TSUTAYAで。そして買ってから気付いたよ、CCCDだったってことに。店内には見本盤しかないからわかんないじゃん! 知ってたら買わなかったな...。US盤はCCCDじゃないみたい。あータワレコだったらちゃんとCCCDに気付いてUS盤買ってたなー。 な…






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell