デビュー前の98年〜99年に製作されたカセットテープの音源を最新の技術で修復してリリースしたという作品。とはいえ、聴いたかぎりでは新作といっても通じる印象。
10年前というのが “古い” と言える過去なのかどうかは微妙だけど、そういえば最近はこういう音って少ないかも、って思う感じはなくもない。
全12曲、ラップなしのインストゥルメンタル。
昂揚を志向しているのではなく、抑制的で、仄かにリリカル。全体的にジャズの趣きがあって、重いビートが取りまとめている。この重さが良いんだよな……。
8月にリリースされている “40 with 45 mix” という音源が良い比較対照になる(→Free Download : 40 with 45 mix)。これもやはりサンプリング/ブレイクビーツという手法でつくられているけれど、音の嗜好は明らかに変化しているように思う。
HMVのインタビューでプロダクション方法についてわりと具体的に語っているのを興味深く読んだ。
HMV ONLINE INTERVIEW :
[JP] http://www.hmv.co.jp/en/news/article/1111080066/
[EN] http://www.ddayone.com/interview-hmv-online/
「ストップ・モーションで作られるアニメーションに似ていて、ステップ・モードと呼ばれるプログラム方法でトラックのビート毎、小節毎に組み立てていきます」
“Similar to stop motion animation the tracks are created beat by beat and measure by measure using a method of programing called step mode.”
特に銘記しておく曲
M-1 “Inner Passage”
M-2 “Forgotten Nature”
M-3 “Taking Shape”
M-4 “Mood Algorithms”
M-6 “Constant Information”
M-9 “All is Bliss”
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