::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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2019-01-01から1年間の記事一覧

酒井啓子編 “途上国における軍・政治権力・市民社会 ─21世紀の「新しい」政軍関係─”

途上国における軍・政治権力・市民社会―21世紀の「新しい」政軍関係― (シリーズ転換期の国際政治)作者:酒井啓子,池田明史,玉田芳史,鈴木恵美,井上あえか,松本弘,久保慶一,山尾大,末近浩太,五十嵐誠一,横田貴之,増原綾子,松永泰行,鈴木絢女出版社/メーカー: …

Moor Mother “Analog Fluids Of Sonic Black Holes” (2019)

フィラデルフィアのラッパー。Rasheedah Phillips と組むコレクティヴ “Black Quantum Futurism” としての活動もおこなっている。 はっきりしたマニフェスト*1を掲げるようなコレクティヴを主宰していることでもわかるように、その音楽スタンスは非常にコン…

“HELLO WORLD”

“HELLO WORLD” 監督 : 伊藤智彦, 脚本 : 野崎まど 2019 量子コンピュータにシミュレートされた仮想世界での物語。 脚本は野崎まど。 展開に驚きがあって、最後の最後にどんでん返しがある……と謳われている映画。 舞台となる世界が仮想的なものであることは予…

“キャロル&チューズデイ”

“キャロル&チューズデイ” 全面的に音楽をテーマにしたアニメ。 近未来の火星を舞台にしているけれど、ほとんど現実のニューヨークのような雰囲気。 劇中曲をかなり力を入れてつくっているのが大きな特徴。 とくに主役ふたりのユニットは、通常シーンを担う声…

“写真の時間” 2019.08.10. - 2019.11.04.

ART

TOPコレクション イメージを読む 写真の時間 The Time Of Photograpy 東京都写真美術館 写真芸術において「時間」というものが表現されている作品を集めた企画展。計34作家、110点。 写真とは現実世界の情景を切り取って焼き付けたものである、というように…

“クリスチャン・ボルタンスキー — Lifetime” 2019.06.12. - 2019.09.02.

ART

クリスチャン・ボルタンスキー — Lifetime Christian Boltanski - Lifetime 国立新美術館 回顧展。初期の映像作品から近年のインスタレーションまで、50年間の49作品を展示*1。見応えがある。 会場はかなり広い。全体的に暗い展示空間。照明器具を伴った作品…

“天気の子”

“天気の子 Weathering With You” 監督/脚本 : 新海誠 2019 公開日に見てきた。 ちょうどその頃まで全国的に梅雨が長続き、記録的な日射不足という状況だったので、「ずっと雨が降り続いている」という映画の設定と完全にシンクロしていた。現実世界の方はそ…

“センコロール 2”

“センコロール 2 Cencoroll 2” 監督/脚本/作画 : 宇木敦哉 2019 監督/脚本/作画を宇木敦哉ひとりでおこなった2009年のアニメ『センコロール』の続編。 今回も主要部分は宇木敦哉だけで制作しているが、上映時間は30分から75分へと大きく伸びている。登場人物…

The Caretaker “Everywhere At The End Of Time” (2016-2019)

概要 アンビエント・ミュージックが行き着いたひとつの極北と言っていいと思う。 The Caretaker はマンチェスター出身のジェームス・カービーによるプロジェクトで、「記憶」をテーマとしたアンビエント/ノイズの作品をつくり続けている。 “Everywhere at the…

Vanishing Twin “The Age of Immunology” (2019)

ロンドンを拠点とするグループ。出身国も言語も異なる5人から成る。 それぞれ熟練したミュージシャンで、複数のユニットに所属していたりマルチ・アーティストだったりする。メンバー各自の母語で歌われた曲が含まれている。演奏は精妙。サイケデリックと言う…

古田徹也 “それは私がしたことなのか 行為の哲学入門”

それは私がしたことなのか: 行為の哲学入門作者: 古田徹也出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2013/08/05メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る この前読んだ『ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考』の著者による2013年の本。書店で興味を引かれ読…

LOFT “and departt from mono games” (2019)

LOFT の音源タイトルには、吃音的な言語感覚がまとわりついている。 “iinnnn mm m my y yy ww wwaa y yyy” とか “SpOoKiii BleNzz 4 sPoOkii fReNzz” とか。そこまで全体が切り裂かれてなくても、“sSLABicks”、“shouldn wouldn couldn leavv” など、一部に文…

古田徹也 “ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考”

ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考 シリーズ世界の思想 (角川選書 1003 シリーズ世界の思想)作者: 古田徹也出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/04/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 概要 ウィトゲンシュタイン前期の思想を示す重要文献『…

Daniel Brandt “Channels” (2018)

2018年のアルバム。Erased Tapes からのリリース。見落としてたけど最近聴いてみたらけっこう良かったので記録しておく。 ざっくり言えば、生楽器とテクノを融合したようなタイプの作風。ギター/トロンボーン/ピアノなどによるポスト・クラシカルな感触を持ち…

ピーター・ワッツ “巨星”

“The Island and Other Stories” 2019 Peter Watts ISBN:4488746055 巨星 ピーター・ワッツ傑作選 (創元SF文庫)作者:ピーター・ワッツ発売日: 2019/03/20メディア: Kindle版 短編集。全11作品収載。全体として少し玉石混交なところはあるかも。 “天使” “遊…

イーガン “ビット・プレイヤー”

“Bit Players and Other Stories” 2019 Greg Egan ISBN:4150122237 ビット・プレイヤー (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグイーガン出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/03/31メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 短編集。全6作品収載。 おおまか…

“ケムリクサ”

だいたい数年に一度ぐらいで、心の底からすばらしい作品だったと思えるアニメが出てくることがあって、『ケムリクサ』はまさしくそのように実感できるものだった。 よかったところはふたつある。 ひとつは、物語としてのテーマが明確であること。 もうひとつ…

“THE GUILTY/ギルティ”

“Den skyldige” Director : Gustav Möller Denmark, 2018 何年か前にちょっと話題になったアメリカの出来事で、ピザの注文を装って緊急通報番号に電話してきたDV被害者にオペレーターが即妙な受け答えをして、事態に対処できた、ということがあった*1。オペ…

NKISI “7 Directions” (2019)

アフリカ系アーティストのコレクティヴ “NON Worldwide” の創始者のひとり NKISI の 1st フルアルバム。 これまでの音源としては、NON のコンピレーションの他、Warp 内サブレーベル Arcola からリリースした EP “The Dark Orchestra” などがある。このアル…






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell