::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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漫画

弐瓶勉 “人形の国 9巻”

人形の国(9)小冊子付特装版 (プレミアムKC)作者:弐瓶 勉講談社Amazon 全9巻で完結。 最後かなり駆け足で、ところどころ場面もスキップしながら決着に向かう。シリーズ前半の台詞と微妙に辻褄が合わないところもあり、最終巻だけ展開を急いだ印象は拭えないけ…

 阿部共実 “月曜日の友達”

とても良い作品だと思う。全2巻のなかに珠玉の漫画表現が詰まっている。 まず目を瞠るのは、絵としての完成度。丁寧な筆致、考え抜かれた構図。単線の輪郭を基本とし、陰影を強いコントラストで表した絵柄。コマ表現にも先鋭的な試みがある。 それから、言葉…

 かっぴー “左ききのエレン 7,8,9,10巻”

完結したので感想をまとめておく。*1 途中まで読んだ段階で書いた内容*2に、根本的な意味で付け加えるものはない。 ラストとそれに至る過程は期待通りに完璧だった。 台詞内容や物語展開、伏線回収といったところのクオリティの高さ、あるいは構図やコマ割り…

 市川春子 “宝石の国”

アニメをきっかけにして原作の最新巻まで読んだ。原作は8巻まで出てて、佳境に入ってきている。 漫画版を最初アフタヌーンで見かけたときは絵がわかりづらいと思ってスルーしてたけど、アニメ版見てみたらおもしろかったので、あらためて原作も見たら良さが…

 かっぴー, 春瀬隼 “アントレース”

「あんたのめちゃくちゃな絵 服にできるの―― 世界で私だけよ きっと――」 読切ネームの作画者を公募する企画で漫画化された作品。ジャンプSQ. CROWN 2017 SUMMER 収載。 原作者かっぴーは cakes で長編『左ききのエレン』を連載中。話や台詞は傑出してるのに…

 弐瓶勉 “人形の国 1巻”

人形の国(1) (シリウスKC)作者: 弐瓶勉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/05/09メディア: コミックこの商品を含むブログ (3件) を見る 3月から連載を始めている弐瓶勉の新作第1巻。 巨大な人工天体が舞台。不壊の殻層を絶対的境界として、高度技術を擁し…

 かっぴー “左ききのエレン”

このところ読んだ漫画のなかで最も痺れた。 でもたぶん激しく人を選びそうな漫画。 まず断言できる事実として、絵が下手。というか商業誌レベルには達していない。ネームのまま、と言ってもいいぐらい*1。 けれども内容は圧倒的。物語、台詞、キャラクター。…

 野村亮馬 “インコンニウスの城砦”

『キヌ六』『ベントラーベントラー』の野村亮馬が自費出版で出した最新作。おもしろかった。ファンタジー要素のある産業革命期のような世界。ふたつの勢力が戦争している状況下で、密偵として敵の拠点に潜入する少年の話。冷え切った冬の都市で静かに展開す…

 つくみず “少女終末旅行 4巻”

静的な終末を目指す物語。 この巻では、世界の現況を説明するあらたな情報が出てくる。 高エネルギー体を安定処理し、都市/地球を不活性状態へ向かわせる存在。 人間もその他の生物もことごとく消え去り、すべてが眠りにつくという終末像が示される。 このよ…

 つくしあきひと “メイドインアビス”

ウェブ連載中。単行本は現在4巻まで。 設定 直径1,000m、垂直に地下20,000m以上へ続く巨大な縦穴。地勢と生態系の差異によって7層に大別され、最深部は今なお未知。 逆行を厭う力場が存在することが最大の特徴。光をも捕らえるため上方からの観測ができず、…

 得能正太郎 “NEW GAME!”

7月に始まったアニメの原作。現在5巻まで出てる。 巻末に組織表が記載されるようなタイプの漫画。1巻の表と3巻の表とではキャラクターたちの位置も異なり、仕事における互いの関係や役割が少しずつ変化していく様子が見てとれる。 成長物語。主人公である涼…

 つくみず “少女終末旅行”

人類が消え去った世界をふたりの女の子ユーリとチトが旅する話。ウェブ連載中で、いま3巻まで単行本が出ている。 一見、どうにも下手な絵に見えるんだけど、いつのまにか目に馴染んで逆に癖になってくる。実はこれ、むしろ相当うまい絵だと思う。(後述) ――…

 たかみち “百万畳ラビリンス”

全2巻完結。 ある日めざめると見知らぬ異空間にいて、そこから脱出しようとする……という系統の物語設定。 謎解きの試行錯誤がおこなわれるのは主に前半で、後半は世界の真相を知りそれに対抗していく展開へ移行する。状況の仕組み自体はわりとシンプルに解明…

 弐瓶勉 “シドニアの騎士 14巻, 15巻”

シドニアの騎士(14) (アフタヌーンKC)作者: 弐瓶勉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/02/23メディア: コミックこの商品を含むブログ (20件) を見る (アフタヌーンKC)" title="シドニアの騎士(15) (アフタヌーンKC)">シドニアの騎士(15) (アフタヌーンKC)…

  “ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム” 2015.06.24. - 2015.08.31.

ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム Manga*Anime*Games from Japan 国立新美術館 日本のマンガ、アニメ、ゲームは世界に類を見ない多様な表現をメディアの壁を超えて押し広げつつ、時には世相の変化や進化するテクノロジーを作品世界に映し出し、また時には…

 今井哲也 “ハックス!”

日常会話がリアルな漫画、って話題になってたのをちょっと前に見て興味持ったので、読んでみた。 (→漫画「ハックス」の口語表現のリアルさについて http://togetter.com/li/821443) 全部で4巻。ほどよい長さでうまくまとまってると思う。 高校のアニメ同好…

 弐瓶勉 “シドニアの騎士 13巻”

シドニアの騎士(13) (アフタヌーンKC)作者: 弐瓶勉出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/22メディア: コミックこの商品を含むブログ (8件) を見る 第13巻第60話:半自律式転換機構の設置 / 第61話:新操縦士の初陣 前編 / 第62話:新操縦士の初陣 後編 / …

 若林稔弥 “徒然チルドレン”

WEB連載されてる4コマ恋愛コメディ漫画の単行本。4コマ×9個〜13個ぐらいでひとつのシリーズになってる。ほとんどのシリーズは「恋愛関係の成立直前〜直後」ぐらいの段階を描いてる。単行本では一部の絵柄が修正されている他、各シリーズの「その後」などを描…

 弐瓶勉 “BIOMEGA”

kindle版が出たので読んだ。全6巻。(以下、ネタバレ含む) 構成 明確に前半/後半に分かれる。世界大改変とその後の世界(ポスト・アポカリプス)というパターンの物語構成。 キャラクター 主人公がとてもチート。(でもああいう世界だったら少しぐらいチート…

 鈴木志保 “にんぽぽ123”

ノラという名前の子猫(に似た、ちいさい生き物)が主人公の漫画。短編『ロータス1-2-3』『たんぽぽ1-2-3』と同設定だけど、本作品は長編としてひとつのストーリーにまとまっている。骨格となっているのは、ノラが木のうろを通って別の世界と行き来するとい…

 弐瓶勉 “シドニアの騎士”

おもしろい。アニメ第1話を見たあとに、現在まで出てるコミック全巻を一気読みした。 特徴 SFのベーシックな訴求的語彙・形式を潤沢に含んだ設定とストーリー。 遠未来。 外宇宙生命体に滅ぼされた地球。わずかに生き残った人間たちの恒星間播種船。 人体改変…

 大暮維人, 舞城王太郎 “バイオーグ・トリニティ”

バイオーグ・トリニティ 1 (ヤングジャンプコミックス)作者: 舞城王太郎,大暮維人出版社/メーカー: 集英社発売日: 2013/04/19メディア: コミックこの商品を含むブログ (15件) を見るASIN:B00EJJNH6M [kindle版] 原作:舞城王太郎・作画:大暮維人。 舞城王太郎…

 葦原大介 “賢い犬リリエンタール”

賢い犬リリエンタール 1 (ジャンプコミックス)作者: 葦原大介出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/02/04メディア: コミック購入: 4人 クリック: 160回この商品を含むブログ (76件) を見る 0. 週刊少年ジャンプで連載中の漫画の、単行本第1巻。 なお「賢い犬…

 西島大介 “世界の終わりの魔法使い II 恋におちた悪魔”

なんか2巻が出てた。1巻できれいに完結してると思ったんだけど。“ディエンビエンフー”も続きが連載されてるというし...。気を抜けない。 2巻目だけど、内容は1巻より過去にあたる。時間にして1000年前。1巻で「世界を滅ぼした大魔法使い」として封印されてい…

 西島大介 “アトモスフィア”

1..モノローグが繰り返される。 「ふざけんな」 なんてことを決して わたしが言わないのは あらかじめ全てを 赦してやってるからだ。 わたしが わたしのために。 あらかじめ全てを赦しているということは、世界に対して何も期待しない態度のことなのだろうか…

 荒木飛呂彦 “STEEL BALL RUN vol.8”

“#36 緑色の墓標 1” 本筋から少し外れ、スティール夫人が意外と活躍し始めたところ。最前線からの重要な情報を持ち帰った伝書鳩をめぐる、スティール夫人と大統領の攻防。 とくに、鳩小屋から逃げ出した伝書鳩を大統領側近ブラックモアが追う場面、この10ペ…

 鈴木志保 “ヘヴン…”

“世界の果てのゴミ捨て場に住んでいる女の子がいて…” 鈴木志保の新作が出てた。 月刊プリンセスという雑誌で連載されてた作品らしい。一巻完結。 今回は人間が主人公になってる。いつも動物とか妖精?とかが登場人物だったのに。めずらしい。とはいえ話はや…

 西島大介 “ディエンビエンフー”

ベトナム。 本屋でたまたま見かけて、西島大介の新作がベトナムもの?ってびっくりした。“凹村戦争”“世界の終わりの魔法使い”はなんとなく同じ路線に括れる気がしていたけど、次に来るのがベトナム戦争ってなると、途端にこの三作が全部違うスタイルに思えて…

 西島大介 “世界の終わりの魔法使い”

ファンタジー。“凹村戦争”と印象は似ている。平坦な日常。でも世界は、変えなければならない対象で。最後には巨大なカタルシスが訪れるが、主人公の心境はあまり変わらなかったりする。 影。つくられたもの。魔法の限界。示唆的な言葉が並ぶ。かなり凝った構…

 西島大介“凹村戦争”

書き下ろしのマンガが好きだ。ちゃんと完結しているから。ほど良い長さで。そして明快な構成があるから。構想にしたがって書かれている感じがするから。連載物は、遠大で、微妙に当初の構想からズレていくところ、いつ唐突な終わりを迎えるかわからないとい…






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell