::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 Ryan Teague “Block Boundaries” (2014)



Block Boundaries[ボーナストラック4曲のダウンロードコードつき]






 すばらしいアルバム。
 2014年アルバムランキングなどが自然と目に入ってきて、今年自分がどのようなものを聴いてきたのかを何となく意識させられる時期。押し迫る年の瀬になって邂逅したこのアルバムが、既着の候補をいきなり押しのけて上位ランクに登場するだけの力を持っていた。

 系統としては、エレクロトニクスと生楽器によるポストロック、もしくはビートの強調されたポストクラシカル、といったあたり。
 清澄な音で紡がれるメロディラインに、しっかりしたビートによる力強さも伴っていて、バランスとして理想的だと思う。各曲ことごとく開始時点で良曲判定を即時クリアし、期待を失わないまま全編持続…… という感じ。
 音の要素としては、4/4のエレクトロニック・ビートを基盤に、ピアノ、アコースティックギター、ストリングスなどさまざまな生楽器が散りばめられているという構成。とりわけ、ヴィブラフォンマリンバといったキーボード・パーカッションのきらめく音色が至福で、心躍る気持ち良さに満ちている。
 State River Widening / Snow Palms などにも近いサウンド



特に銘記しておく曲
 M-1 “Site and Situation”
 M-2 “Block Boundaries”
 M-3 “Last Known Position”
 M-5 “Scale and Ratio”
 M-6 “Liminal Space”
 M-9 “Animated Landscape”





Ryan Teague






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell