かなり前から活動してるらしいのに今までまったく名前に聞き覚えすらなくて、でも聴いてみたら完全に自分の好みだった、というミュージシャン。
シアトルのギタリスト/ヴォーカリスト。最初 Tattle Tale というグループのメンバーとしてデビュー、1996年からはソロで活動し今に至っている。
淡く愁いを含んだ切なめのメロディーでありながら、芯の強さを感じさせる楽曲。きちんとリズムの強弱を持った音構成であること、また、短い曲にも関わらず変化に富んだ曲展開であることが、平淡な静謐からの隔たりをもたらしている。
それでもなお寂寞を感じずにいられないのは、最大の特長であるヴォーカルによるもの。冬の空気のように澄んだ声質で、染みいる歌い方。でもそれ自体が単独で他を圧倒しているというわけではなく、しっとり歌を聴かせるようにバックトラックが構成されていることが大きく作用していると思う。
この 5th アルバムでは、これまでギター中心だった曲から、ピアノ主体の曲へと大きく変化したとのこと。
ピアノ以外にも全体的に構成要素が増えてて、コーラスワークも含め音響としての豪華感はある。全体的に生楽器の印象の方が大きいけど、アンビエンスでエレクトロニック・サウンドが使われてる曲もある。(目立つ使われ方ではないものの、ゲームボーイのチップチューンなんかも加わってたりする。)
特に銘記しておく曲
M-1 “Fell In Love”
M-2 “Run With the Wild Ones”
M-6 “Mind Wars (Red Shoes)” これは特に良かった。後半へ向けて上昇する展開。バックコーラスが非常に効果的。
M-8 “No Way Out”
M-9 “In Rewind”
Jen Wood
Information
Birth name | : Jennifer Wood |
Origin, Current Location | : Seattle, WA, US |
Born | : 1976 |
Years active | : 1992 - |
Links
Official | : http://www.jenwood.net/ |
bandcamp | : http://www.jenwood.bandcamp.com |
: https://twitter.com/jenwoodmusic | |
Label | : New Granada http://www.newgranada.com/artists/jen_wood |