::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

 [ABOUT LJU]
 [music log INDEX] 
 

 reigns “styne vallis” (2006)














UK。
2nd。
繊細で叙情的な光景に、ささやくようなヴォイスを混じらせ、儚い中にも芯がある音。


M1 “Tha Lost Black Mass Footage” 控えめにドラマチック。
M3 “Volcanoes of Taiwan” 美麗なピアノ。
M6 “Chambers” ピアノを基調に、その他さまざまなサンプリング音を散りばめ、リズミカルに展開。
M8 “Spore Regent” 



“Styne Vallis”というのは、ダムに沈んだ村の名前。
1970年に、貯水池とすべく沈められたのだが、ほどなくして改善不能水質汚染に見舞われ、放棄される。
CDには“Styne Vallis Salvage Inventory”という小冊子が付いていて、Styne Vallis にまつわる奇妙な動植物やエピソードが記載されている。奇怪な大きさの鳥の骨とか、台湾にしか生息しないはずのカニとか、湖のまわりに生える毒性植物や、行方不明になったダイバーのゴーグルや、湖底の村から引き揚げられたブローチだとか。
これら11のエピソードがそれぞれ、曲タイトルと対応している。
最後の曲/エピソードは、湖から見つかった Styne Vallis の賛美歌集についてのもので、その最後の章には、この村の辿った運命を予言するかのような語句が記されていた。
...という感じで、どこまで本当かわからない、ちょっとミステリーっぽい構成のCD。検索しても出てこないので架空の地名かも。
CDには湖になった現在の Styne Vallis の地図が印刷されていて、CDを外すとその下のCDケースに印刷されている昔の Styne Vallis の地図が現れる仕掛け。



ASIN:B000JJ4GDY






music log INDEX ::

A - B - C - D - E - F - G - H - I - J - K - L - M - N - O - P - Q - R - S - T - U - V - W - X - Y - Z - # - V.A.
“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell