UK。
2nd。
繊細で叙情的な光景に、ささやくようなヴォイスを混じらせ、儚い中にも芯がある音。
M1 “Tha Lost Black Mass Footage” 控えめにドラマチック。
M3 “Volcanoes of Taiwan” 美麗なピアノ。
M6 “Chambers” ピアノを基調に、その他さまざまなサンプリング音を散りばめ、リズミカルに展開。
M8 “Spore Regent”
“Styne Vallis”というのは、ダムに沈んだ村の名前。
1970年に、貯水池とすべく沈められたのだが、ほどなくして改善不能な水質汚染に見舞われ、放棄される。
CDには“Styne Vallis Salvage Inventory”という小冊子が付いていて、Styne Vallis にまつわる奇妙な動植物やエピソードが記載されている。奇怪な大きさの鳥の骨とか、台湾にしか生息しないはずのカニとか、湖のまわりに生える毒性植物や、行方不明になったダイバーのゴーグルや、湖底の村から引き揚げられたブローチだとか。
これら11のエピソードがそれぞれ、曲タイトルと対応している。
最後の曲/エピソードは、湖から見つかった Styne Vallis の賛美歌集についてのもので、その最後の章には、この村の辿った運命を予言するかのような語句が記されていた。
...という感じで、どこまで本当かわからない、ちょっとミステリーっぽい構成のCD。検索しても出てこないので架空の地名かも。
CDには湖になった現在の Styne Vallis の地図が印刷されていて、CDを外すとその下のCDケースに印刷されている昔の Styne Vallis の地図が現れる仕掛け。