2004.06.13.のつづきメモ。
コントロール。
・目的設定
・コントロール
・成功/失敗
何かをコントロールしようと目標を立て、計画をたて、行動する。
そしてその結果を成功/失敗と評価する。
システムは環境そのものにたどりつくことは決してできない。
その意味で、コントロールというのはすべて幻想。システムの作動とその結果、環境に対しての(とシステムが観察する)結果は、当該システムの観察視点によって成功/失敗が判断される。
セカンド・オーダーの観察。
システムが観察をおこない問題設定をし、計画を立て、実行し、その結果を判断する。
環境が変わるのはその一連の作動そのものの結果ではない。
とはいえ環境に影響がおよばないというわけでもないし。
観察者の思った通りには変わらない、ということ。しかしそうかどうかはその観察者からは判断できない。他の観察者(セカンド・オーダーの観察者)からは別様に観察される。
観察者は自分の枠組に従って結果判断をする。
そしてシステムは何十にも重なって展開している。(近代以降の社会は、全体社会が膨大な諸機能システムに分化している。つまり世界はシステムに覆われており、この外部は存在しない。*1)
こうした状況下で、コントロールの目論見・その実行・その成否判断、は、それらを観察する視点により必ず齟齬が生じざるをえない。観察視点間の争い。それは不可避だ。
何かをコントロールしようという試みは、すべてこのような形式のなかにある。
*1:つまりシステムから逃れる、ということはできない。にもかかわらず、システムから逃れる、という願望は根強く見られる。システムの外部を夢想する必要などないのだが。