Johann Sebastian Bach(1685-1750)
The Goldberg Variations(Aria mit verschiedenen Veränderungen)
Glenn Gould, Piano
April 22-25, May 15,19 & 29, 1981, 30th Street Studio, New York City
バッハ“ゴールドベルク変奏曲”。グレン・グールド。
音楽史上に残る名盤中の名盤であり、数々の知識人が絶賛しさまざまに評論する一方で、だからこそ避ける捻くれ者も多数いるという。で、聴いてみた。
最初の“アリア”はわりと普通な感じと思ったけど、“第1変奏”が始まってからは、完全にのめり込んだ。ほとんど間断なく続く51'19''、一気に消化。
そんなにすごいのか? というとよくわからない。音楽理論も知らないし。バッハなんて聴いたことなかったけど、古典音楽ってつまらないんじゃないかなー?とも思ってたし。
でも、このアルバムを聴いたら、クラシックに対する考えが少し変わった。
単なるピアノの独奏曲なのに、緩急のつけかた・テンポの取り方が単調じゃなくて、多彩な感覚を呼び起こす。ダンサブルといっていいぐらい。始源の官能?ぐらいの勢いで。曲がいいのか弾き方がすばらしいのか解釈がすごいのかわからないけれども、音楽として、何か新しいものを聴いた、って感じがした。
それにしても、鼻歌うたいながら弾くピアニストなんて(しかもそれがレコーディングされているなんて)始めて聴いた。
さて、これを聴いたから“リヒター、グールド、ベルンハルト” ASIN:462204255X を読むかというと、まだわかりません。