2011年の “Weathering” 以来、7年振りのアルバム。
スタイルは何も変わっていない。期待するものがすべてそのまま維持されている。
彼らが拠点とするイングランドの田園地帯を体現するようなサウンド。慎ましい農家や村といったものではなくて、見渡すかぎり連なる丘陵や、雲の混じる雄大な空、星を湛えて覆い被さる夜といったような、峻厳ではなくても人を圧倒する自然の情景。
変わっていないというより、変えようがないスタイルなのだろう。様式的・技術的な挑戦は彼らの課題とはならない。追求するとすれば、さらなる洗練。
そういう意味で言うと、本作品の完成度はこれまでのアルバムから比べてもかなり完成度が高いと思う。不動のスタイルを続けるグループへの形容としては常套すぎるかもしれないけれど、集大成、ということばを使いたくなってしまう。長いブランクを経て、良い方へ熟成しきった感じ。
epic45って、何となく2人のミュージシャンがアコースティックに楽器を弾いているようなイメージを抱いてしまうけど、実際はシンセも使っているし、ドラムも含めゲストミュージシャンも参加して、多重的な音を展開している。
穏やかにメロディをつむぎ始め、抑えながらも壮大に感情を高めていくという楽曲。単に素朴というようなものではなく、寸分の隙なく構成された情感描写というような。
Epic45
Information | |
Current Location | Staffordshire, UK |
Years active | 1995 - |
Current members | Ben Holton, Rob Glover |
Links | |
Official | http://www.epic45.com/ |
https://twitter.com/epic45 | |
Label | Wayside and Woodland http://store.waysideandwoodland.com/products/623472-epic45-through-broken-summer |