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8 MILE と CUBE を見た。
CUBEは見る前は微妙かなと思ってたけど、けっこう良かった。
徹底的にミニマルにしたのがよかったのかも。とくに構成や映像がぶっとんでるわけでもないし、オーソドックスだけど、舞台設定だけでいってる感じ。でも、限定された環境の人間関係の推移とか、なかなかよく描かれてる。とってもふつうだけど。そのふつう、が重要なんじゃない？　たぶんああいう場があればああなるよきっと、っていう。それは、感情移入できる、ということだ。自分もその場にいあわせているかのように。そういう観点からよくできた映画だと思った。テーマで攻めたり、映像で攻めたり、いろいろあるけど、こういう方向の映画もあるんだ、というのがわかった。
あとは、誰が最後に出れるか、というところかな。やっぱり。
一方、8 MILE。
これもいい映画。ストーリー的にはこれもすごくふつう。わりと思った通りの展開。
どこの世界のどこの街も同じなんだな、というのがわかった。かわったことをしないでも、いい映画というのはあるんだ。
最後のバトルの勝ち方。単純だし、前振りもあるけど、戦術的に上手。相手の出方を読んで（仲間の何気ない言葉をヒントに。）先回りして抑える。一方では、オーディエンスを味方にする。
そして勝ってからの身の振り方。もうバトルに勝ってすぐ売れる、っていうストーリーなのかと思ってたけど、そうでもなかった。このエピソードはひとつの通過点にすぎない、でも重要な通過点、っていうことか。