::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 Wolfgang Tillmans “Freischwimmer”



ひさしぶりにアート見に行った。
ヴォルフガング・ティルマンス展@東京オペラシティ アートギャラリー
もうすごく、よかった。大絶賛します。
ドイツ生まれの写真家。ロンドン在住。
ファッション誌を通して有名になる。
モチーフは、身近な(クラブカルチャー周辺)人物写真。静物、抽象系もあり。
ちなみに、“Concorde”ASIN:3883752738
なんか見覚えのある顔の写真があるなーと思ったらRichard James/Aphex Twinだった。普段とちがってすごく素で写ってておもしろかった。
展覧会自体は、インスタレーション形式。本人が自分で構成を手掛けている。各作品の配列、大きさ、マテリアル、その他あらゆる要素が計算され尽くされている。セロテープで貼られたインクジェットの写真があったり、額に入った巨大な写真があったり、はるか上方にぽつんと張られた小さい写真があったり、さまざま。主題もさまざまで、その配列もなかなか考え抜かれた感じ*1。同じ写真が別の場所でまた出てきたりもする。いろんな主題のいろんなサイズの写真がいろんな位置にあって、それらが会場を歩いてめぐる視点と相関するので、「空間」が意識させられる。個々の写真単独もいいんだけど、それら全体が醸し出す気持ちよさといったら。
この何年かにおける「気持ちいい空間」の筆頭にランクインしました。
とくに、Wall 10の《Silver(1992-2002)》。その全体がミニマルアート。一枚だけなんか破けてたりするし。
それから、一点だけヴィデオ・インスタレーションがあって、それもよかった。
Wall 18《Lights(Body)》。DVD5分ループ。
これ売ってないの? 売ってたらまちがいなく買うね。
どっかのクラブのスポットライトだけを映し続けた映像。人物は一切映り込まない。ミニマルなサウンドに合わせて、生き物のように、ダンスのように、ときには雷光のように、ライトはひたすら動き続ける。



*1:重要なのは、編成であり、順列組み合わせだ。






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell