エルジー・ビアンキ。女性ピアニスト。スイス、バーゼル、1962年。トリオでのライブ・アルバム。
なんかジャケットの写真がえらくいい雰囲気。
キャラ的にバランスとれた3人だと思う。
スリーブ内に彼女のインタビューが載っている。それによれば彼女の経歴の概略は次の通り。6人兄妹のひとりとしてスイスに育ち、子供の頃から音楽に慣れ親しんで成長し、やがてクラリネット奏者と結婚し、アメリカに渡り、トリオとして全米のクラブをまわり、レコードを出し、ジャズ・ミュージシャンとしての人生を送るが、60年代の終わり、彼らはエルジーの兄とともにテニスシューズ工場の事業を始めることになって、トリオは解散する。
2004年、エルジーへのインタビューより。
1962年のライブ。ジャケット写真のトリオの姿は、今から40年以上も前のものになるわけだ。ジャズからすっかり離れ長い歳月を過ごした本人の目には、どう映っているのだろうか。音楽家としての輝かしくもかけがえない一晩を凝縮した写真は? 各者の表情、視線、楽器との距離、その間に満たされた幸福な空気...。
Elsa Bianchi:piano, accordion, vocals
Siro Bianchi:bass, clarinet
Hans-Joerg Schmidt:drums
M-1 “No Moon At All” 名曲。とろけるボーカル。
M-7 “Stompin' At The Savoy”
M-9 “I Got It Bad”
M-11 “You're Driving Me Crazy”