::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 THE PROCUSSIONS “UP ALL NIGHT” (2004)



 バックトラックがいい。インストとしてもクオリティ高い。ラップは、トラックに乗っているというより、対等な音要素として扱われ、相互に呼応している。
 インスト曲とラップ曲と半々ぐらい。しかもトラックは生演奏。という意味では正統ヒップホップではない。
 生音ならではの展開の複雑さ。しかも一曲一曲はけっこう短い。移り変わる音像。ループの印象はぜんぜんない。ただし音の展開はそれぞれ移り変わっても、各曲に漂う雰囲気はだいたい同じ方向にある。だから曲の途切れ目がはっきりせず、アルバム全体でひとつの曲のようにも聞こえる。全体で単一の風景へ融け込んでいく印象。
 音としてはとにかくものすごくかっこいい。ドラムとローズ*1だけでつくられているのに。
 とくにドラム、ものすごい。ジャズ・ドラム。ハイハットがきもちよすぎ。ふたつの楽器はどちらもStro the 89th Keyひとりで演奏されてる。


M-3 “Mr. J Warn Up”
ラップが大きくフィーチャーされてて、このなかではわりとノーマルなヒップホップに聞こえる。

M-6 “Second Wind”
インスト。わりと激しめ。踊れる曲、というより、もはや音自体が踊っている。
ローズ、バス、スネア、そしてハイハットもしくはシンバル。要素はたったそれだけなのに。








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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell