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 ゴダール “アワーミュージック Notre Musique”(2004/2005)



“Notre Musique”
 2004
 Jean-Lucc Godard


なかなか前評判が良かったので、期待して見に行った。
ちゃんと物語になってる、とか。ゴダールなのに感動する、とか。


映画館でゴダール見るのは初めて。今までDVDで見てて、一日で通して見終わったものはあまりないんだけど、80分ぐらいならまあだいじょうぶだろう、と。
ある程度ストーリーも知って全体構成も把握した上で臨んだんだけど...。
なんか大使館のところがよくわからなく、インディアンが出てくるあたりからさらによくわからなくなって。
寝た。
徐々に眠気が襲ってきて。意識が断続的に飛んでいく。
いくら抗おうとしても、精神力では睡魔に勝てないということがわかった。
カフェでのオルガの会話のあたりから復活できたけど、いちばん重要なゴダールの映画講義シーンは、南北戦争の写真のところだけかろうじて覚えてて、「切り返しショット」のところは見れなかった...。
プログラムにシナリオ採録が載っているので見てみたら、半分ぐらいは、記憶にない。
うぅ...。もう1回見に行くか、DVD発売まで待つか...。
まあ、どうせ何回も見なきゃわからない映画でしょう、これは。また見たらそのとき書くか、追記しよう。


そんな感じなのでちゃんと語ることができないんだけど。
とりあえず、オルガは、今までのゴダールになかった主人公のタイプだと思う。(後期ゴダール作品はぜんぜん見たことないので比較できないが。)
なんか、ぜんぜんスタイリッシュじゃなくて。でも、ノーメイク(風)なのにかわいい。
謎めいたところがなく、衝動的じゃなくて、ストレートで、理解できるキャラクター。
小悪魔要素はないし。そういえばそもそも、恋愛状況がない。


サラエヴォイスラエル/パレスチナ
全体は3つのパートに分かれている。
 王国1:地獄編
 王国2:煉獄編
 王国3:天国編
「天国」。緑の鮮やかな森から、アメリカ兵に守られた水辺へ。打ち寄せる穏やかな波。
殉教したオルガが波打ち際にたたずみ、チャンドラーを引用した台詞で、終わる。
こんな楽園をゴダールが描くなんて。しかもチャンドラーの引用まで。


タイトル邦題はノートルムジーク、のままでもいいと思うんだけど。
英語にしたのはわかりやすさのためか、「アメリカ」を意識させるため?
アメリカにわざわざ言及する必要はない。彼らはつねにそこにいるから。”とインタビューで語っていますが。



オフィシャル
 http://www.godard.jp/







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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell