::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 FRANZ FERDINAND “You Could Have It So Much Better” (2005)


なんで今頃。っていう気もするが。
CDショップに行くと2005年ベストセラーとかがどうしても目に入ってくるので。
聴いてみたら、すごくよかった。

こういうの聴くと、EmoとRockは違うものなのだと思う。どっちがいいとかではなく。
Emoって、様式に溺れてしまう危険性を常に孕んでいる気がする。下手したら、これってメタルと紙一重なんじゃ?って思うほどのものもあるし...。
Emoには内省がない。あるのは陶酔だけ。Rockとの区別は自己言及性(自虐性?)の有無にある。と言い切ってみる。*1
FRANZ FERDINANDは、「女の子を踊らせる音楽」っていうコンセプトを持ってるらしいのだが、かつてのSTONE ROSESの「オーディエンスが主役なんだ」っていう態度表明が、自分たちとオーディエンスのフラットな関係*2を示していたのに対し、FRANZ FERDINANDではもっとより具体化された個別の行動目標となっている感じがして、すごく現在的。と思った。目的を設定し、それに対して自分自身やシーンを参照して次の音に反映させる、という再帰的プロセス。


M-2 “do you want to” これはやっぱり良い曲だと思う。
M-3 “this boy”
M-6 “you're the reason i'm leaving” 
M-8 “well that was easy”
M-13 “outsiders”


ASIN:B000B0WODA

*1:Emoを否定してるわけではなくて、Emoもそれはそれで好き。

*2:あるいは、テクスト論で言うところの作者に対する読者の優位。






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell