1月分のCDの総括。
boy kill boy “Civil Sin” 〈Rock〉(2005)
20060105
まだシングルしか確認できないけど、期待しているバンド。危ういチープ感とか、ちょっと古い感じもあって、そういうのが逆に新鮮と思ってるのだけど。
ニューシングル“Back Again”は2月発売。アルバムはまだ先。
THE STROKES “FIRST IMPRESSIONS OF EARTH” 〈Rock〉(2005)
20060111
M-2 “JUICEBOX”
M-8 “ELECTRICITYSCAPE” なかなか大仰と言えなくもない。
ギターとヴォーカルに聴き惚れる。グルーヴは気持ちいいし。
COLOSSUS “WEST OAKTOWN” 〈Jazzy Hip Hop〉(2005)
20060115
DISC 1
M-1 “INNACITY”
M-6 “THRUPENNY BITS”
M-7 “LIKE THAT”
DISK 2
M-8 “THRUPENNY BITS”
M-14 “INTERLUDE 4”
同じ曲をDISC 1と2で比べてみると...全然違う。1はひたすら渋い。2はリズムの強調。
こういうつくり方のアルバムって、おもしろい。
Tenório Jr. “embalo” 〈Jazz〉(1964/2002)
20060118
M-3 “NEBULOSA” どこに出しても恥ずかしくない名曲。
M-6 “FIM DE SEMANA EM ELDORADO” スピード感。
M-9 “CONSOLAÇÃO”
ELLEGARDEN “Space Sonic” 〈Rock / Punk〉(2005)
20060119
ギターのリフが最高。
このバンドはちょっと注目してみようと思う。
Arctic Monkeys “Whatever People Say I Am, That’s What I’m Not” 〈Rock〉(2006)
20060121
M-2 “i bet you look good on the dancefloor”
M-4 “dancing shoes” ちょっと乾いた感覚のイントロから、だんだん盛り上がっていく。
M-6 “still take you home”
M-11 “when the sun goes down”
M-12 “from the ritz to the rubble” なんか早口なヴォーカル。ベースが気持ちいい曲。
STROKESもそうなんだけど、こういうちょっとかすれた声質が好きなのかもしれない。
“i bet you look good on the dancefloor”をシングルで聴いたときは、もっと派手なバンドかと思ったけど、わりと地味目にバランスよくまとめてきた感じ。
saxon shore “THE EXQUISITE DEATH OF saxon shore” 〈Post Rock〉(2005)
20060127
M-1 “the revolution will be streaming” このイントロは、ポストロック系統の頂点のひとつに達していると言い切ってもいいかもしれないな。
M-2 “this shameless moment”
M-10 “the lame shall enter first”
湯川潮音 “湯川潮音” 〈Pop〉(2006)
20060129
M-4 “HARLEM” ゆったりと力強いリズムに乗って、せつなく。
M-5 “蝋燭を灯して” やっぱりこれは群を抜いて良い曲。
M-6 “聖堂の隅で” とはいえこういう路線も好きではある。
TRASHMONKEYS “The Maker” 〈Rock〉(2005)
20060130
M-1 “Song No 1”
M-2 “Innocent”
M-5 “Wasting Time”
M-11 “Cool Autumn Sun”
M-13 “Another Way Of Goodbye”
ハモンド・オルガンが暴れまくるロック。ギターじゃない楽器でもこれだけロックになるんだ。まあギターも併用されてるけど。オルガンの方が印象に残る。
65daysofstatic “The Fall of Math” 〈Post Rock〉(2004)
20060131
M-2 “install a beak in the heart that clucks time in arabic”
M-5 “i swallowed hard, like i understood”
M-7 “this cat is a landmine”
M-11 “aren't we all running?”
柔らかさと硬さの積層・使い分けがこのバンドの特長。人によっては、それがあまりに両極端すぎると思うかもしれないけど。
今月は saxon shore についてちょっと振り返ってみたいと思う。
これは1月の中頃には既に音を聴いてたんだけど、その後、生活リズムが大きく崩れる変動があったため、logを書くのに間があいてしまった。最初聴いたときはとにかく衝撃を受けて、そのまま途轍もなく情緒的な感想を書くつもりでいたのに、時間をおいてみたら少し冷静になってしまっていた。
だから1月は、前半と後半とに大きなブランクがある。前半ではいろいろな音楽を聴けてけっこう充実していたと思うのだが。ブランク期間には音楽がほとんど聴けなくなっていた。そして前半の印象がどんなだったかをよく思い出せなくなっている。感覚として思い出せない。月末にはまた良いのを聴けたんだけど。
なぜ音楽を聴くのか。と問われるならば、それは、音楽が供する世界に、心が浸ることができるからだ。と答えるはず。疲れていたり、ちょっと落ち込んでいるような状態であれば、ある種の音楽はとても良く効く。だけどこのところ実感したのは、そのような多少の浮き沈みではなく、身体状況がより大きく異変をきたしているときには、音楽を受け入れる余裕はまったくなく、音に浸ることはできなくなってしまうということ。だから、音楽は心ではなくむしろ体のバロメータのようなものであり、あるいは鏡のようなものかもしれないな。身体の状態を写し出す鏡。
最初聴いたときにはあれほど浸れたはずの saxon shore でさえも受け付けない時期があって、驚いた。現在では崩れたリズムはほぼ取り戻されており、ふたたび“the revolution will be streaming”を聴いてみて、イントロのキーボードのゆったりとしたフレーズからギターの鋭い洪水が押し寄せて曲が始まったとき、その音にじんわり浸されながら、こうしてこの曲を受容できるのは自分が完全に復調した証拠だと、ようやく確かに思うことができた。俺は今まで音楽というものは無条件に心身に良いものなのだと思っていたのだけど、そうではなく、身体環境のバランスがあってこそ、心が音を楽しむことができるのかもしれないな、と少し思う。
音楽が万能ではないということを認めている、というのではなくて、音楽が自分の忠実な反映であるということを言いたいんだけど...。
つまりは、自分の体と切り離すことのできないもの。