ニューヨークの3ピースバンド。
デビューアルバム。
音は...まあオーソドックスなギターバンド、かな。エモ、って感じではないと思う。
スリーヴはペラペラの紙1枚だけで、デザインもそっけないし。なんか地味、っていうかまだ全然売れてない感じが全体に漂ってる。それなのにこんなに完成した音なんて。
いや、音自体はかなり荒削りなところがあるけど。スタンスとして完成してる。衝動でどこまでも突っ走っていく、っていう姿勢が感じられてやまない。
あぁ...こういう音が好きなんだよ俺は。もうなんていうか、青くて、一途な。決して上手とは言えない。でも。だからこそ。
自分としては、常にこういう気分を忘れていないつもりでいるのに。そうもいかないときもあるし。すっかり忘れているときもあるし。
世界に対する基本的な姿勢を再確認する上で、こういう音楽は大切なはずだ。
音楽には、それを聴くのにもっとも似合う時間帯があると思うときがある。たとえば深夜、寝る前とか、休日の昼間、とか。それぞれに適した曲がある。
だけどこのアルバムに関して言えば、これは絶対に、早朝。
昇り始めの太陽を前方に据えて、まだ人もまばらな中、外で聴くのがもっともふさわしい。
M-1 “it's just like you say” 後半の盛り上がりぶりが。
M-2 “everyone's starting over”
M-3 “stagg”
M-4 “faith in strangers” 前半のインスト部分が長い。
M-6 “you don't listen to music”
M-8 “massachusetts”
オフィシャルページ
http://www.thediggs.com/