::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 always the runner “an august golf” (2005)














LAのバンド。1st。
ヴォーカル入りの曲もいくつかあるけど、基本的にはギターインスト。


M-3 “i thought i'd find you here”
M-6 “should a bear interrupt your picnic”
M-7 “something important happened in falls church” 最初はヴォーカルも入ってるけど、後半はインスト。明確に切り替わる中間点がある。ゆったりとしたリズムから、バスドラとベースが刻む力強いリズムへ。ヴォーカルは退場。替わって、短いアルペジオをひたすらに反復するギターを基調に据え、徐々に参入するスネアや、クリアに流動するまた別のギターなど。基調の位置は何回か反転しつつ、やがてノイズギターにすべてが飲み込まれたかと思うと、また静寂へ戻り、予兆なく終了する。


この種のポストロックは、ゆっくりと盛り上げていって最終的には壮大な音像に到達する、という展開を好んでいる。そこでは、ある単位要素が反復しながらも微妙に遷移していくなかで、他の要素がひとつずつ重ねられていき、いつしかそれらが多重に奏でられ混ざり合ったひとつの全体を形成するに至る、という構造が通底する。
単純な要素を起点として、昂揚をもたらす複雑な全体へたどりつくために、反復と重層というのは有効な手法なのかもしれない。


オフィシャル
 http://www.alwaystherunner.com/






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell