::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 2月の総括



2月分のCDの総括。



ライフ・パースート-THE LIFE PURSUIT- BELLE AND SEBASTIAN “THE LIFE PURSUIT” 〈Rock / Pop〉(2006)
20060203
 ASIN:B000CBO0UI
 M-1 “act of the apostle”
 M-2 “another sunny day”
 M-7 “we are the sleepyheads”



the diggs “commute” 〈Rock〉(2005)
20060208
 M-1 “it's just like you say”
 M-2 “everyone's starting over”
 M-3 “stagg”
 M-4 “faith in strangers”
 M-6 “you don't listen to music” 疾走系だけじゃなく、こういうスローな曲も。
 M-8 “massachusetts”
とても良いバンド。でもやっぱりあんまり売れると思えないな...。うっかりしてると見失いそうな気がする。



ATOMIC “HAPPY NEW EARS!” 〈Jazz〉(2006)
20060212
 M-6 “POOR DENMARK” 途中からのピアノ。
 M-7 “ABC 101 B” 最初からアンサンブル飛ばしてる。
 M-9 “CRUX”



Pepperoni Quattro ELLEGARDEN “Pepperoni Quattro” 〈Rock / Punk〉(2004)
20060213
 ASIN:B000219QVQ
 M-4 “Addicted” このアルバムはこの曲に尽きる。



Changing Colours MATTHIAS VOGT TRIO “CHANGING COLOURS” 〈Club Jazz〉(2006)
20060215
 ASIN:B000EF5VFK
 M-4 “Expecting Repercussions”
 M-5 “Scarlett” あー...普通にピアノジャズとして良い曲だ。
 M-6 “Changing Colours” しっとり。



With the Tides South “With the tides” 〈Rock〉(2003)
20060217
 ASIN:B0000AM6O8
 M-1 “Motiveless Crime” 
 M-2 “Colours in Waves” 
 M-5 “Fragile Day” 
 M-7 “Same Old Story” 
 M-9 “Silver Sun” サビの歌詞が印象的。
4月に3rd発売。ちょっとだけ試聴した。楽しみ。



always the runner “an august golf” 〈Post Rock〉(2005)
20060219
 M-3 “i thought i'd find you here”
 M-6 “should a bear interrupt your picnic”
 M-7 “something important happened in falls church” 4'10"あたりが転換点。



Back Again boy kill boy “BACK AGAIN” 〈Rock〉(2006)
20060221
 ASIN:B000E41MXQ

アルバム待ち。



Dropsonde biosphere “dropsonde” 〈Ambient〉(2006)
20060223
 ASIN:B000CNF50U
 M-2 “Birds Fly By Flapping Their Wings”
 M-4 “In Triple Time”



ソルティーキッシズ Guitar “Saltykisses” 〈Electronica / Pop〉(2006)
20060226
 ASIN:B000CSUVN6
 M-1 “Be Joy” 
 M-2 “At The Seaside” 
 M-6 “Strangewaves” 
 M-7 “Sltyme & Saltykisses”
Luminous Orange みたいな感じもあり。




 今月は the diggs と South が特に良かったかな。
 あとは biosphere もけっこう聴いてた。
 前者はうたもの、後者はインストのそれぞれ代表として。


 音楽を区分するとき、大きな区分としてヴォーカルのあり/なしっていう分け方ができると思うけど、このふたつでは、それぞれ聴き方・受容の仕方が異なると思う。
 ヴォーカル入りの音楽、というなかでもさらに細かく区分することができる。まず日本語と外国語という区分がある。外国語のなかでも、英語とそれ以外の言語という区分けがある。さらには、もはや言語にはなってなくて単にコーラスだけ、というものもあり得る。
 当然、日本語詞なら直截に意味が伝わってくるし、英語であっても、断片的な単語・部分だけで何かが感じ取れることもある。たとえば South の“Silver Sun”。“Make a wish on a silver sun / a day like this can't be wasted”のあたりとか。“Silver Sun”っていう単語だけでも何かイメージというか想像が広がる感じがある。
 あるいは、たとえもっと聞いたこともないような外国語であっても、声の調子・抑揚とかニュアンスだけで何か感情が伝わってくることもある。
 一方、ヴォーカルのない完全なインスト曲である場合。
 そこには言語による意味の媒介はない。でも、それにもかかわらず、情景が浮かんだり、感情が揺さぶられたり、何かしら心への作用がある。それは音楽の純粋な機能であって、ヴォーカル曲であっても当てはまること。逆にヴォーカルが入っていてもそれが言語の形を成していないときには、それは楽器のひとつとして受け取られていると思う。
 つまりヴォーカルあり/なしの区別とは、ひとつには、言語が意味を媒介しているかどうか、という区別だ。

 ところで、実はもうひとつの見方があり得ると思うのだが、それは、ヴォーカル曲においては、歌い手という人物像が無意識に思い浮かべられているのではないか、ということ。
 インスト曲に対しては、演奏者、という人格を思い浮かべることはあまりないように思う。
 でもヴォーカル曲の場合、ヴォーカリストについての情報を知っているどうかと無関係に、何らかの仮想的な人物像が頭の中に浮かび上がる。人が歌っている、ということに対して自動的に起こる反応として。逆に言えば、聴覚に限定された状況のなかで言葉/歌だけが聞こえてくるとき、そこにまったく人の存在を感じないでいられることはない。虚空から声だけが生み出されることはないから。歌が聞こえるとき、必ずそこには人の存在感が伴う。コミュニケーション可能な具体的な人物の気配がある。他我の気配。

 であるならば、歌というのは、一方向的ではあるけれど、コミュニケーションの一形態なのかな、と思う。一方通行であってなおかつ何度でも同じように再現可能なものがコミュニケーションと呼べるのかどうかは微妙だが。でも、コミュニケーションの機能の何かしらの側面を担っている、気がする。
 何か浸りたいときにはうたものを。雑念から解放されたいときにはインストを。そういう使い分けは、そういうことに関係しているのかな。と。



1月分のCDの総括







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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell