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 ASIAN KUNG-FU GENERATION “ファンクラブ” (2006)














君繋ファイブエム”“ソルファ”と比べると、音自体の多様性にウェイトが置かれている感じはする。
曲途中のインスト部分だけ聴くと、インストバンドとしてもやっていけそう、と思えるぐらい。音のクオリティはとても高い。
ただ、ヴォーカルの乗り具合からするとどうだろう...。これがアジカンの最終形、あるいは理想形、とは思えない。まだ何かの道のりの途中にいるような。
どうも今、実験期に入ってるんじゃないかと思う。とはいえギターバンドであることから逸脱しようしているわけではなくて、むしろ逆。ギターバンドとしての可能性をさまざまに模索している雰囲気。だから今後とんでもない進化をしそうな予感はある。

...やっぱりなんか微妙な評価か?
でも、M-8、M-9はすごく良かった。ストレートにポップな曲ではないけど。
“ファンクラブ”っていうタイトルは、わかる気はする。世間が求めるイメージには迎合しません、っていう感じが。
全体的に歌詞の希望度は薄くなってるし。


M-1 “暗号のワルツ”
M-5 “路地裏のうさぎ”
M-8 “バタフライ”
 かなり危険な歌詞。単体のフレーズとしては珠玉なものが散りばめられてる。
 「5メートルの現実感」。“君繋”の同一線上だけど。5mって、たしかにとても微妙な距離だな...。対面的相互行為の閾?
 それと「負から正の走光性」とか。こんなフレーズなかなか出てこないよ。
M-9 “センスレス”
 このイントロ。1st、2ndから遙かに遠ざかった境地。自信に満ちた力強い音。


スリーヴ凝ってる。中村佑介、すごく力入れてる感じが。最後の見開きがきれい。
あとは、「FANCLUB」という単語のアルファベット各文字がそれぞれイラストにされていたりして、それらはオフィシャルTシャツとして発売されるらしい。
ふだんイラストの入ったTシャツというのはあまり欲しいとは思わないのだけど、これなら着てもいいかなーと思った。(...まあたぶん買わない。)


ASIN:B000CNCFWG






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell