1stシングル“恋の煙”がすばらしかったチャットモンチーの、2ndシングル。
M-1 “恋愛スピリッツ”
大きくゆるやかに。
“恋の煙”と比べると、最初聴いたときのインパクトはあまりなかった。
アカペラで始まるし、疾走系じゃないし。
でも、歌詞をよく見て、その上で曲を聴くと、あとからじわっとくる。だんだん好きになってきた。
深く考えずに聴いてたときは、「あなた」と「あの人」の区別がつかず意味がよくわかってなかったんだけど。
「あなた」「あの人」「私」という三者がいて、そのなかに成り立っている関係がある。
“あの人がそばにいない
あなたのそばに今いない
だからあなたは私を手放せない”
シンプルな構図、だけどそれは動かしがたく残酷な関係であり、そしてそれにもかかわらずこの音の基底にあるどこか確信に満ちた迷いのなさは、何?
確信というよりも、覚悟、なのかもしれない。
なぜこの曲がこのタイトルなのか。よくわかる気がする。
2006.07.05. 1stフルアルバム“耳鳴り”リリース予定。