インスト。
2ndシングル。4曲入り。
タイトルはいつも通りの路線。全角できっちり30文字。かぎ括弧でハイライトを当てられる単語。
独特の美学で徹底してる。
なのに今回はM-4だけこの規則を少し逸脱する。30文字という長さはそのままに、文ではなく単語の羅列に。
M-1のタイトルからの流れでM-4に至ったときの並びがなんかおもしろい。
M-1 “言葉を用いて奏でる者は才能に在らず、ただの記憶に『過』ぎぬ。”
M-2 “愛も信仰も同じ様に日々のささかやか勤行でのみ『維持』される。”
M-3 “人間は自分自身が見えない故に、他人に理想の『姿』を認め易い。”
M-4 “死闘、勇敢、死憤、励鈍、倖用、待命、陥陳、勇力、必死、冒刃。”
ところがCDを聴いていくとM-4は無音で、同じく無音のM-5と併せた数秒を経てシークレットトラックのM-6に辿り着く。ノイズとシャウトのハードコアな一幕。唐突な嘲笑をもって終了する。
音については、
M-1 “言葉を用いて奏でる者は才能に在らず、ただの記憶に『過』ぎぬ。”
激しく迫る音圧。静的な局面と交互に立ち替わる。
M-3 “人間は自分自身が見えない故に、他人に理想の『姿』を認め易い。”
ゆっくりときらめきながら、抒情的。