DVD付ミニアルバム。1曲あたりの時間が短い。
前作“A CORORES”と比べると全体として少しアンビエント寄りかも。
[CD]
M-3 “ORGAN MELTS YOU”
M-5 “SWOOP ME UP”
M-7 “RUDIGOS DE MAR”
M-9 “EN NUESTRO DESAFIO”
付属のDVD。
ツアー時に撮られた映像を編集してつくられたもの。だいたいが車窓風景。電車だったり車だったり。場所は日本、アメリカ、メキシコ。
延々と丘陵地帯の起伏が続く退屈な風景だったり、乾いた荒れ野をバックに寂れた建物が並ぶロードサイドだったり、あるいは巨大都市近郊の密集住宅地だったり、それらは決して、うつくしかったりゆたかだったりということばがふさわしい風景ではない。しかし、人跡未踏の大自然とか、厳然とした規律で保存される古い都市の風景だけを安易に賞賛するのではなく、このように日常のすぐそばにあって、平坦とか凡庸などのことばで形容されるであろう風景こそを肯定する態度が必要だと思う。
なぜならばTRISTEZAのような音楽をフィルターとして通したときに、そうした退屈な日常世界が、まったく異質なものに変容するからだ。そしてこの結びつきは、一般にうつくしいと呼ばれる風景に対してはむしろ成立しないはず。
...まあ実際はそんなにものすごい映像、というわけではないけれど。バンドの世界観はよく表現されていると思う。
[DVD]
M-3 “580”
M-4 “Sil” ヘッドライトの残像？が飛び交う。
M-5 “Utopia Bridge” 千葉あたり？ 鉄橋を渡っては戻る反復映像。これにこのタイトルというのは良いと思う。
M-7 “Tokyo Foto” これも千葉方面かな。
M-8 “Lambs” ノイズ混じりのなかの、鮮烈な虹。
M-10 “Water Falls Up” タイトル通りの映像。順方向/逆方向を交互に、生き物のように変化する水流。
M-12 “EN NUESTRO DESAFIO” 解像度低くも鮮やかな色彩で続く光景。
