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 “ANISH KAPOOR 13 October - 18 November 2006”



ANISH KAPOOR @ Lisson Gallery




Anish Kapoor は前に Nadif で作品集を見てから気になっていた。高いので買わなかったけれど。
なんかメタリックな抽象的オブジェクトをつくっている人。
写真で見る限りは、CGのように非物象的な佇まいで、とてもきれい。
こっち来てから雑誌で、展覧会が始まることを発見した。
Lisson Gallery は Paddington の近く、Bell Street沿いの建物2ヶ所に分散して配置されているギャラリー。
カフェもショップもないけど、程良い規模で、変化に富んだ空間。通りに対して広いガラス窓を持った2階の部屋や、倉庫を改築したような大部屋があり、あるいは地下のギャラリーもあったりと、さまざま。


[29 Bell Street]

 
“Vertigo”(2006)
 磨き上げられたステンレスの曲面。
 この曲面に沿って歩くと、ものすごく眩惑感に襲われる。


 
“Marsupial”(2006)
 合成樹脂でつくられた、窪んだ曲面部分を含む面的なオブジェクト。Anish Kapoor の典型的なスタイルのひとつ。
 面は彩色され、艶があって光沢を持つ。深く穿たれた孔の部分を持っているのが特徴的で、捕らえどころのない面の中にあってこの部分が唯一、鋭く立体的な奥行きを知覚させる。微小に見ていけばそれぞれは滑らかに連続しているが、マクロに見たときには強い対比がある。

その他に彫刻が6点、モデルが4点。



[52-54 Bell Street]

 
“Past, Present, Future”(2006)
 巨大な赤い半球。表面は何か赤い粘性の物質で覆われている。白い壁面が、感知できないほどの微かな速さでこの球面上を動き、均している。
 この人の扱う主なテーマはたぶん物質の表面性にあると思われるのだが、ここでは他の作品のように完成された静的な・固形の表面ではなくて、時間とともに変遷していく表面が扱われている。


 
“Blood Relations”(2006)
 作家 Salman Rushdie とのコラボレーション。
 Rushdieのテクストが箱の表面に書かれている。

その他に彫刻が2点、絵画が5点。



Lisson Gallery
 29, 52-54 Bell Street NW1 LONDON
 Edgeware Road Sta.
 www.lisson.co.uk






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell