::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 V.A.“LIVE FOREVER [Red/Blue]”



買ってしまった。思わず。映画も見るんだろうなぁ...。
90年代UKミュージックシーン総括回顧映画“Live Forever”にちなんだ日本独自企画盤。(公式サントラじゃないんだ?...)
“過去を想うとき、人はより善良になる” byタルコフスキー
そっかー、90'sって、もう歴史化されてしまったか。ちょっと前まで80年代回顧だったのが、もう90年代か...。
この前SHOWBIZ COUNTDOWNで“Live Forever”が特集されてたけど、予告編のつくりが、またいいんだ。すごく美化しまくりだけど。“あの時代は輝いてた”みたいな。そう、80年代を回顧するときも、70年代を回顧するときも、かならずそういう常套句が伴われる。でも、たしかに体感した人たちから見ると、そうかもね、って思う。そういう意味では、今90'sを総括するのって、タイミングとしてはわるくない気がする。細分化・断片化した今の時代にあっては。
というか、90年代UKシーンって、ポップミュージック史上、最後の「シーン」なるものだったのかも。Brit Pop、Manchester。
全部の曲知ってるわけじゃないけど、ものすごくひさしぶりに聴いてなつかしいっていうか涙出そうになった。そんなに思い入れあるわけじゃないけど。
日本から見た場合、やっぱりrockin'onの果たした役割が欠かせないよな。
実家にあの頃のrockin'on取ってあるけど、けっこう貴重かも。

しかし、選曲にはやっぱり疑問もあり!
rideはどうしたのさ! LUSHは? CARTER U.S.M.は? ...このふたつはマイナーすぎか、今となっては。でもrideはシューゲイザー原点としても重要でしょう! あとは、映画でフィーチャーされてるunderworldが入ってない一方でケミカルは2曲も入ってるし。808stateだって入れたっていいんじゃない? Massive Attack入れるぐらいだったらさ。歴史的にはさ。(“Pacific202”はギリギリ80'sか...。)
それとBLURなら“PARK LIFE”ってのもわかるけど、音楽としては“GIRLS & BOYS”の方が衝撃的だったと思うけどなぁー。まあ、PARK LIFE / LIVE FOREVER という一曲目の対をやりたかった、ってのもわからなくもないけどさ。
...なーんて、そんなんだったら自分でコンピレーションつくった方がいいかもね。
(そっか、たぶんレコード会社の問題なのか? Redは東芝EMIで、Blueはsonyだから。それ以外は入ってないんだねきっと...。でもunderworldsonyじゃん?)


RedとBlueという二枚は、blur / oasisという対を軸に編集されている。
歴史とは、常に現在からの観察であり、現在における解釈を介在させない客観的な歴史など、あり得ない。

きっと、美化という機能も、ときには必要。誇張したり、修飾したり。現実をいかに彩るか。いかに物語化するか。過去はいずれ美化される。メディアでも、個人の記憶のなかでも。振り返ればそこに薄く輝く軌跡があり、でも見据えなければいけないのは、常に、未来。そこさえ忘れていなければね。

[Red]
M-3 PRIMAL SCREAM“ROCKS”
M-13 JESUS JONES“RIGHT HERE, RIGHT NOW”
[Blue]
M-1 OASISLive Forever
M-4 KULA SHAKER“HEY JUDE
ここらへんは感涙。

とりあえずiPodに全部ぶちこんで電車のなかで聴きまくりだな。








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―Angela Mitchell