::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 藤原大輔“jazzic anomaly” (2004)



なんとなーく試聴して気に入って買った。
かっこいい。
サックス奏者。元phatのメンバーとのこと。
phat“タユタフ”にも興味あり。試聴できなかったので買わなかったけど。各曲のタイトルが。なんかSF好きなんじゃないか?っていう感じもあったりで。
 某所でこのひとのインタビュー見た。なかなかおもしろかった。
 リディアン・クロマティック・コンセプトって何? なんかわくわくする。ジャズの世界もおもしろそう。そんで、けっして停滞してないんだ。『リディアン・クロマティック・コンセプトは汎用性が高いので、いろいろな音楽のスタイルを自由に取り込みやすい』とか。それでクラブ方面への近接へ。ぜんぜん保守的じゃない。まあ変転を許容する側と、過去の形式に固執する側と、ふたついると思うけど。藤原大輔は、明確に、前者。

 音楽理論。いままでまったく縁がなかった、というかまったくそんなものがあるなんて知らなかった。音なんて、感覚とか身体とかに属するものかと思ってたけど。でもそれを観察・分析する視点だって、そりゃ、あるはずだ。そして実践のための技術でもある。


M-1“noman's sand” エレクトロなベースラインに乗るサックスの組み合わせ。
M-2“autobahn” テクノとジャズの融合、そのまんま。
M-4“bossanoite” セルフライナー見ると、テクノを強く意識しているらしい。サックスなんて身体的な楽器なのにねぇ。理論へアプローチすると、クラブミュージックって興味深くうつるんだろうか。
あるいは、バックがテクノの場合、そこへサックスで併奏するというのは、奏者にとっては、テクノを聴きながら身体性を駆動させているっていう感じの体験なのかも。つまり単純に、テクノで踊る、っていう感覚に近いんじゃないかな?
それでさらにそれを聴いている自分は、テクノに併奏する生楽器演奏者の気分になって聴いてみると、テクノの身体的快楽がより強化されるという感覚に。ジャズとエレクトロの融合って、そういう意味でも、けっこうおもしろいかも。











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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell