UKポストロック。うた主体。ピュア。空が澄み渡り、空気がその芯まで冷えている冬の早朝。といった感じ。
エレクトロも多用されているけれど前面に押し出されてなくて、あくまでナチュラルな音響を生み出すのに効果的に使われている。
M-2 “the negatives...”
ドラマチックなイントロ。そしていきなり、うた、全開。さらに女性コーラスがしびれる。
M-6 “the lost you”
硬質、人工的なイントロ。サンプリング・ボイスによる間隙を経て、一気に開始される多重トラック。しっとりした展開を挟みながら、メインフレーズは繰り返される。イントロの無機質ぶりはいったいどこへ..? 力強いリズムを伴ったボーカルの重なりが、冷えていながらもウェットな情景を拡げていく。
M-8 “l. fading hills”
ちょっとトラッドなボーカルが遠くに聞こえるイントロ。静かで、ぼんやりノイズのフィルターがかかったようなメロディ。そしてやはりひんやりと張りつめた空気感がある。いいなー。こういう音がバックグラウンドに流れる世界を、つくりたい。そういう日常をめざしたい。