ガールポップ。ヴォーカルがキュート。
と思いきや、音はけっこうハードだ、実は。ヴォーカルラインも抑揚に富んでいて、短い曲ながら展開も凝ってる。
詞もいい。わりとふつうのテーマをうたってるようで、細部の表現が独特の個性を持っている。明るくて切なくて。
ヴォーカルと曲はすごく自然に溶け合ってる。
作詞も作曲もヴォーカルが担当。なかなかの才能じゃないか。化けるかも。
うたいまわしは歌謡ロックと紙一重のところにあるかも。でもこれだけ確立した歌詞世界をつくれているんだから、だいじょうぶ。
音も、インディーズのバンドでこれだけアレンジできてるなら、立派。
決してソフトな音ではないけど、ロックというほど熱くなりすぎてもないし。
若干ひねりのあるギターポップ、と区分しておこう。夢想的女子ポップではなく、夜のギターポップ。
最近、日本語詞のCD買ってなかったから、ひさしぶりに歌詞も含めた感傷音楽を聴いた気がする。
こういう栄養成分が不足してたことに気付いた。
M-1 “月曜日の未明”
M-3 “サンプリング”
M-5 “眠りの中枢” 最後の歌詞フレーズからラストのフェードアウトへの至るところがすばらしい。
スリーヴデザイン、良い。
メンバー写真を載せてないのが逆に好感。
http://www.hoover-ooover.com/
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