::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 Diefenbach “Set & Drift” (2005)


デンマークのバンド。
3rdアルバム。
大絶賛されたという1stから音がだいぶ変わっているらしく、1st好きな人からはあまり肯定的評価を受けていないようだけど。
このアルバムから聴き始めた身としては、ふつうに良いと思いました。1stなんかもう入手できないだろうし。
ヴォーカルに重点が置かれていて、聴きやすく、ポップ。それでいてポストロックの複雑さもある。
音だけ取り出してみると少しダークかもしれないけど、ヴォーカルが耳に心地よいので、全体では爽やかなイメージの方が強い。


M-1 “Mechanical” いっしょにうたいたくなるヴォーカルライン。
M-2 “Glorious” 力強く、疾走的。サビで歌い上げる感じのところが気持ちよくて、U2*1の“Gloria”を思い起こさせられた。まあ言葉が似てるってだけかもしれないが。特に曲が似てるわけではないし、あんなに宗教っぽくない。でも、西洋の人々にとって Glorious という言葉は何か特別に崇高な意味を持っているのかなと、少し思った。やるせなさが連なる歌詞のなかで、ただひとつポジティヴな言葉として Glorious という単語が出てきて、非常に際立っている。
M-5 “Favorite Friend” シングルカットされてる曲。ダンサブル。たしかにここまでいくとポストロックと言うには憚れる。
M-8 “The Rocket” 浮遊感のある幻想的なイントロ。開放的なサビ。
M-10 “On The Move” ちょっとフォーキー。tunngみたいな感じ。歌われてる内容はtunngと違ってすごく俗っぽい世界。良い音。良い歌。こうやって全体を並べてみると、随分多様性に富んだアルバム。
M-11 “Skyline” ハード。ヘヴィと言ってもいい。でもヴォーカルに重苦しさはない。


レーベルは We Love You。Tracer AMCの We Love Records と紛らわしいな。こっちはWall of Sound のサブレーベル。他にRoyksoppがいたりする。RoyksoppCCCDじゃなかったら買ってたはずなんだけど..。


ASIN:B00094OBRA

*1:純粋ギターバンド時代の。






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell