::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 くるり “NIKKI” (2005)


6thアルバム。
全体的におとなしめかも。

くるりsupercar に並んで日本語ロックの先鋭を行っているバンドだと思っているけど、方向はそれぞれまったく対極にある。音もそうだけど、言語感覚がまるで違う。
supercarの歌詞は文章にもなっていないときがあるし、よくわからない歌詞ではあるのに、なんか感覚的に同意できてしまう。
くるりの歌詞世界は、はっきり言って俺には理解不能。自分とはまったく異質な言語を話す種族な感じがするぐらいに。
曲には非常になじんでいるし、文章にはなっているのに、全然意味がわからない。文章構成よりも、言葉の音の並びを重視した詞な気もするし、脳内の言葉をそのまま出した詞な気もする。
でも、全体としてわけわからなくて、なんか意味も微妙につながってなかったりする歌詞だけど、どの曲でも必ずどこかに何か重みを持った部分があって、そこが妙にこころにひっかかってくる。あとからじんわり来るような。直截的に共感を呼ぶ言葉ではなくて、常にそこはかとない違和感を感じさせていて、だからこそ、そのなかの妙に深い部分が記憶に留め置かれるのかも。
(...って、“Superstar”のシングルのときも同じようなこと書いてた。)


音自体は、非常にシンプルなロック。
ヴォーカルはいつも通り、淡泊ななかに微かに熱を持っている。


M-3 “Superstar”
M-6 “Birthday” アルバムの並びで聴くとまた違った趣が。サビがなんかすごく聴いたことあるメロディな気がするんだけど。男女混成ハーモニーがすごく良い。
M-9 “赤い電車
M-10 “Long Tall Sally” うわー...なんか、一瞬 yes みたいな部分があった。
M-11 “虹色の天使”


前回のツアータイトルが“はぐれメタル純情派”で、今度のツアータイトルは“はぐれメタル魔神斬り”か...。
まあ、はぐれメタルにはメタル斬りじゃなくて、全員で魔神斬り、というのがやっぱり正しい戦術だよな..。


ASIN:B000BM6KNS






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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell