::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

 [ABOUT LJU]
 [music log INDEX] 
 

  fountains of wayne “TRAFFIC AND WEATHER” (2007)














捻ったところはなく、特に何かが新しいというものでもない。目を見張るような技巧的なところもないし、きわめてシンプルで、普遍のポップ。
他にも似たようなバンドなんていっぱいいると思う。
だからといってこういう系統の音すべてが好きというわけではないのも明らかだけど、
でも、別にこれが他と比べてとりたてて優れているわけではないと思う...
などと言ってしまうけど、ではなぜ自分がその似たようなもののなかで他でもなくこの音が好きなのかというと、説明はできない。
たぶん微細な差異を感じ取って判断しているだけ。いろいろな遍歴の果てに音の好みが身体化された結果として、単にこれが肌に合うようになっているだけだ、たぶん。

ここにあるのはほんとに微妙な違いなんだろうけど、でも、こういうイメージで思い起こされるようなスタイルの生き方こそが幸せというものなんじゃないかな、と思ったりする。一般に流通しているいろいろな幸せの定義よりも今の自分はこっちを選ぶし、常なる指針に据えていたいと思う。
せつなかったり、あるいは殺伐してたり、っていう世界も好きだけど。
こういう、程良くぬるくて、全速力ではないけど適度に疾走してる世界も落ち着く。


とにかく fountains of wayne が好きだ。
何の音楽が好き?って聞かれるときにいつもいろいろ考えこんで結局何も出てこなかったりするんだけど、これを答えればいいんだと思った。



M-1 “SOMEONE TO LOVE”
M-2 “'92 SUBARU” 
M-4 “TRAFFIC AND WEATHER”
M-6 “THIS BETTER BE GOOD”
M-7 “REVOLVING DORA”
M-11 “THE HOTEL MAJESTIC” 途中に特にいいところがあった。
M-13 “NEW ROUTINE”



声質が良い。聞き惚れる声。コーラスのつくり方も上手だ。
ついでに1stも聴き返している。



ASIN:B000N4SKFK






music log INDEX ::

A - B - C - D - E - F - G - H - I - J - K - L - M - N - O - P - Q - R - S - T - U - V - W - X - Y - Z - # - V.A.
“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell