ノルウェーの超境界的なジャズ·バンド JAGA JAZZIST のコアメンバー Lars Horntveth による、2ndソロアルバム。
全1曲収録、36'49"。
前作同様、彼自身で複数の主要なパートを演奏しているが、今回はさらにラトヴィア国立交響楽団の演奏を加えて壮大なアルバムに仕上がっている。
音自体には前作の風合いがはっきりと残ってはいるものの、時間や編成が拡大してオーケストラルにアレンジされていることで、よりまろやかでナチュラルな印象を感じる。
単曲として概ね間断なく続く展開からは明確なシーンの区分を感じとれず、曲調はゆるやかに移ろっていくのだが、終わってみるといくつもの異なる情景が記憶に残っている。最後の最後、完全な空白部分を挟んで、全体を静かに回想するような短い章が現れる。
1曲のみ・オーケストラと共演、というようなアルバムは、キャリアのすべてを詰め込んだ代表作としての意気込みでつくられがちなものの気がするのだけど、このアルバムにはそこまでの気負いは感じられず、こういうフォーマットのわりには、良い意味でゆるくつくられていると思う。
Smalltown Supersound: http://www.smalltownsupersound.com/
myspace: http://www.myspace.com/larshorntveth
ASIN:B001KOI2XM