“SYRO” からたった4ヶ月のブランクでリリースされたアルバム。
スタイルはまったく違う。
どのような内容なのかは、アルバムタイトルがだいたい表象してる。(“pt2” という語にはたぶん意味がなくて、“pt1” は存在しない。)
音としては、ピアノとドラムがメイン。曲タイトルからするとプリペアード・ピアノが使われてるようだけど……。
テクノという感じはあまりなくて、音響アートっぽい。
“SYRO” と同じ尺度では評価できないと思う。片方を好きでも、もう片方も好きになれるとはかぎらない気がする。少なくとも同じジャンルには属していない。別名義で出してもよかったような。
大きく区分するなら、“SYRO” の前のアルバム、2001年リリースの “Drukqs” に近いかも、というのはわかる。でも “Drukqs” の方がまだビート強いし、こっちはもっとエクスペリメンタル。
“Drukqs” ってわりと毀誉褒貶で評価二分、って感じのアルバムみたいで、この “Computer Controlled Acoustic Instruments pt2” もそういう扱いされそう。
“SYRO” の方が聴いたときの純粋な快感はあるけど、音として刺激があり、あらたな地平を切り拓いてるのは、このアルバムの方だと思う。