::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 音楽映画ベストテン






id:washburn1975さんによる企画。http://d.hatena.ne.jp/washburn1975/20151031
おもしろそうだったので参加してみる。
とりあえずこんな感じになった。


  1. リンダ リンダ リンダ (2005年、山下敦弘監督)
  2. ペルシャ猫を誰も知らない (2009年、バフマン・ゴバディ監督)
  3. フラッシュバックメモリーズ (2013年、松江哲明監督)
  4. 8 Mile (2002年、カーティス・ハンソン監督)
  5. ロッカーズ (1978年、セオドロス・バファルコス監督)
  6. 24アワー・パーティー・ピープル (2002年、マイケル・ウィンターボトム監督)
  7. ムトゥ 踊るマハラジャ (1995年、K.S. ラヴィクマール監督)
  8. 恋する惑星 (1994年、ウォン・カーウァイ監督)
  9. 映画けいおん! (2011年、山田尚子監督)
  10. リミッツ・オブ・コントロール (2009年、ジム・ジャームッシュ監督)


10本も集めるのとても無理だなー、と思って考え始めたら、意外とあった。
3位までは迷わなかったけど、4位以下の順位はそんなに厳密なものではない。




リンダリンダリンダ [DVD]
やっぱり最後にバンドの演奏シーンで終わるのこそ音楽映画、って思う。
この映画、全体を通してテイストがとても淡泊で、最後のライブシーンも決して爆発的熱狂ってほどではなくて “それなりに” なんだけど、でもここに至るまでの部分と比べると控えめな熱さが見えて、そういう適温感が好み。
http://d.hatena.ne.jp/LJU/20080331/p1




ペルシャ猫を誰も知らない  No One Knows About Persian Cats
ペルシャ猫を誰も知らない [DVD]

テヘランが舞台。制約された環境下での音楽活動を描いた映画で、イランに実在するさまざまなミュージシャンたちが登場する。物語内の状況は演者たちの現実の状況にそのまま重なっている。体制からの抑圧があるのにそれでも音楽をやらずにはいられない、という音楽への渇望が如実に伝わってくる映画。
とはいえそんな思いっきりシリアスでもなくて、映画の大半はテヘランをゆるく巡りながらインディ・ミュージシャンたちが紹介されてく、みたいな感じだったりする。
http://d.hatena.ne.jp/LJU/20110223/p1




フラッシュバックメモリー
フラッシュバックメモリーズ スペシャル・エディション<2枚組> [DVD]

3D映像によるドキュメンタリー映画。記憶障害を負ったディジュリドゥ奏者を撮っている。
3Dという表現形式がとっても意味を持った作品。何もかもが3Dにされてるわけではないのがポイント。本人が失った記憶の再現とか、手が届くように迫真的なライブ演奏とか、3Dであることを最高に機能させてできてる。
http://d.hatena.ne.jp/LJU/20130320/p1

エミネムの自伝的映画。王道ストーリーかな、と思って見てくと、最後のMCバトルの決着の付き方にちょっと意表を突くものがあって、そこがけっこう良かった。

ルーツ・レゲエの伝説的映画。
ドキュメンタリーではなくて、一応、ドラマ映画。でもストーリーは付け足しというか、あってないようなもの。有名ミュージシャンが多数出演してて、レゲエ・カルチャーの日常が空気感込めて捉えられてる。常に音楽が共にある生活。
冒頭の “Satta Masagana” と、ハリー・J・スタジオでの Kiddus I のレコーディング風景が特にしびれる。

マンチェスター・ムーヴメント。ファクトリー・レコード。ハシエンダ。……このへんの言葉を聞いて自然と心がざわめいてしまう人のための映画。
わりとコメディ・テイスト。
あたりまえだけどロッカーズの世界とは随分違ってて、同じように音楽漬けの暮らしをする人々であっても、文化はそれぞれであることを感じる。逆に何が共通してるのか、っていう見方で比較するのもおもしろい。

インドのミュージカル映画のなかで最初に見たのが例にもれずこの映画。半信半疑気味に見てみたらけっこうおもしろかったというのと、何か新たな世界見つけたっていう感じだった。単純におもしろくて感動できて、たぶん見終わったとき涙流してたと思う。




恋する惑星  重慶森林, Chungking Express
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いうまでもなくフェイ・ウォンのエピソードの方。店で飽きるほど流される “California Dreamin'” の存在感がとっても大きいけど、BGMとしては他にもいろいろ曲かかってて、全体的に音楽要素が強い。
いまさらなことだけど、邦題かなり意味不明だな……。

けいおん!』はロンドン編のこれより本当はテレビシリーズ1期12話(“最終回”)の方が良いな、と。
あれも『リンダ リンダ リンダ』と同じく、最後に文化祭での完全演奏シーンがある。




リミッツ・オブ・コントロール  The Limits of Control
リミッツ・オブ・コントロール スペシャル・エディション [DVD]

音楽映画って感じじゃないし、映画としても迷わず総合評価高く付けたくなるような作品ではない。でもフラメンコ・シーンの良さは万人が認めるのでは、という気がする。
http://d.hatena.ne.jp/LJU/20090930/p1








以下はランク外。


ラン・ローラ・ラン  Lola rennt, Run Lola Run
ラン・ローラ・ラン [DVD]

走ってるときずっと流れるエレクトロポップが、疾走とかループといった映画のテーマ・構造にすごく合致してる。
音楽が直接テーマっていうわけではないけど、音楽を使って映画構造を表現してるという意味での音楽映画。
MTVクリップみたいな雰囲気も多々あって、音楽文化からの影響を濃く受けてる映画という感じ。




g:mt グリニッジ・ミーン・タイム  G:MT Greenwich Mean Time
g:mt グリニッジ・ミーン・タイム [DVD]

これはあまり記憶に残ってないので、、。
ロンドン、バンド、ほろ苦い青春、みたいなのだったと思う。







さらに番外編。
映画じゃなくてテレビシリーズのアニメだけど、ストレートに音楽がテーマな作品として。


作品内の音楽演奏描写がハイクオリティ。上昇志向とか競争とか練習の過酷、とか。
http://d.hatena.ne.jp/LJU/20150705/p1

合唱部。
響け!ユーフォニアム』と同様、最終話に演奏シーンがある。作画技術が高いスタジオによる作品であることも共通している。










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“でも、これはごまかしよ、ね。つかまったと思ってるだけ。ほら。わたしがここに合わせると、あなたはもうループを背負ってない”
―Angela Mitchell