ブリストルを拠点に活動する Ross Tones によるプロジェクトで、2年半振りとなる 2nd アルバム。
異なるフォームを切り替えながら同じトーンの世界を描いていくようなスタイルは 1st と同様だけど、前作で大きくフィーチャーされていたヴォーカルはなくなっている。
このアルバムでの新たな特徴は、各曲がシームレスにつながって全体を構成していること。曲はどれも静かに開始し、半分ぐらいが過ぎたあたりで主旋律が確立してくるように展開。そしてまた静謐へ戻ると次の曲が緩やかに立ち上がり、その繰り返しで全体が連ねられていく。
曲間に明確な区切りがないことに加えて、前の曲を微妙に参照して呼応する曲もあったりするので、互いに滲透し合っている感じを強く受ける。トラックの移行に気付かず、ひとつの曲がずっと続いているかに思える。それでも、60分14曲を振り返ってみればやはりそこには確かに変化があって、それぞれの局面での異なる体験が記憶に残される。
タイトルやオフィシャルノートでは自然科学からの触発が示されていて、反復/循環/自己相似といったタームが強調されている。そうしたところからも、はっきりしたコンセプチュアルな意図が見て取れる。全体を通して聴くことを前提としてつくられたアルバム。
Throwing Snow
Information
Birth name | Ross Tones |
Origin | Bristol, UK |
Current Location | Bristol, UK |
Links
Official | http://www.throwingsnow.co.uk/ |
SoundCloud | https://soundcloud.com/throwingsnow |
http://twitter.com/ThrowingSnow | |
Label | Houndstooth https://store.houndstoothlabel.com/embers.html |