泣けるし、痺れる。
当然のことながら、夜に聴くべき音。
男女ツインヴォーカルの、耽美的で枯れたハーモニー。透明度が高く低温のメロディ。
まちがいなく名盤。同時代にこんな名盤が出てくるなんて、幸せなことだ。好みによらず、リアルタイムで聴くべき。このアルバムに対して世間はもっと大騒ぎしてもいいと思う。
とはいっても、退屈と感じる人もいるのかも。
でもこの音で救われる人は、きっといる。
エレクトロの比重はわりと高くなっている。
しかし、とにかく何よりもヴォーカル! 凍れる空気の隙間に浸み込むような声。あまりにもholy。
結成当時つきあってたふたりが1stの時点で既に別れていて、でもバンドは続き、逆にふたり以外が辞めてしまって、それでも続いている、
っていうことを知っているのと知らないのとでは、受け取り方が変わってくると思う。
歌詞がおそろしく冷たく、生々しい。
M-1 “Sleepless Night” 後半のドラマチックな展開。
M-4 “Bring On Happiness” 繊細なイントロ。バックでささやく女性ヴォーカル。
M-7 “There Is No” この歌詞は洗練されていると思う。言葉あそびみたいだけど。
M-8 “Different Days” 比較的リズミカル。
ASIN:B0006H31CQ