2ndをなんとなく買ってみた。
世界の何もかもをことごとく凍りつかせるかのように冷えきっていて、なおかつ、恐ろしさすら感じるほどに美しい。
太陽、喜び、情熱、その他あらゆる暖かみのあるものの対極にある音。
希望なるものがこの世にあることを忘れそうになるぐらい。とくに悲しくなくても悲しい気持ちに耽溺させられてしまう。
...そんなのをわざわざ聴いてどうするんだとも思うけど。でも、一度聴けばこころを捕らえて放さない特別な力を持っていて、逃れられない。
失意や愁いに満ちてどうしようもないときというのが誰にでもあるはずで、そんなときにこの音楽が寄り添ってくれるのだろうと思う。
あるいは、そのような思いを忘れずにいさせるための音かも。
浸れる。
M-4 “A DELICATE FLOWER”
M-5 “TRAFFIC”
M-6 “WAYS OUT” 最後のkeeping youに続くストリングスが、たまらない。
M-7 “MOTH IN RAIN”
M-8 “BROKEN MOUTHES” 繰り返されるピアノのフレーズの切ないこと。そこへ合流する、霞んでしまいそうに儚いツインヴォーカル。