BATTLESのTyondai Braxtonのソロ。
ジャズ・ミュージシャンAnthony Braxtonの息子。
名前からしてアジア系かと思ったけど写真見たらそうでもなさそう。コネチカット州出身だって。
(公式ページ:http://tyondai.jmzrecords.com/)
アートワークもたぶん自分でやっている。
曲名もセンスいいと思う。
基本的に、ミニマル/ノイジー/エクスペリメンタルな曲と、ポップな曲が、交互に切り替わりながら進む。
その強いコントラストが、全体に躍動感を印象付ける。
M-4 “Light Pitch Black, I'm Gonna Start Shing Bright!!!” M-3“Haunt The Ghosts Who Haunt Me, Better”のノイズからこの曲の穏やかなギターへ移行する瞬間が、きれい。
M-5 “Rasie Yr Arms & Cross Them” ポップからもっとも遠い極致。
M-6 “Search Party 2AM” 〜 “Search Party 5AM” 歌詞が付されているのだけど、全然聞こえない。歌ってないのか? 単なるイメージワードかも。捜索隊と捜索本部の無線のやり取り、とのこと。
M-7 “The Violent Light Through Falling Shards” M-6とM-7にもまた静と動のコントラストがある。まあM-7も自信を持ってポップというにはちょっとはばかれるのだが。でもちゃんとリズムもあるし、メロディらしきものも出てくる。混沌としたビートのなかに、壮麗な音が混ざってきて。無機的なのに生命性がある。ベタに情景喚起的な曲ではないがミニマルすぎることもない、というバランスがあって。映画音楽に使えそう。
M-8 “Struck Everywhere” この曲はヴォーカル入り。ノイズをバックに。
M-9 “Hold Onto Distance” ヒューマン・ビート・ボックス。意外とポップ。