一応、[.Experimental][.Electronic Jazz][.Jazz]という3つのタグをつけたけど、実際はほぼ [.Experimental] の要素で占められていると言った方がいいかも。
Kieran Hebden は Four Tet / Fridge の人、Steve Reid はベテラン・ジャズドラマー、つまり生ドラムとその他もろもろのエレクトロという取り合わせで、この前買った quartz-head 01( 20060630 )とはちょうど逆の関係になる。
Kieran Hebden のパートだけを取り出せばミニマルで構築的なエレクトロニカになるのかもしれないけど、Steve Reid の細密で予測不能なビートが加わることで、全体は生々しくオーガニックな印象に。随所に亀裂のごとくノイズを孕んでストイックに進行するエレクトロの音象に対し、恐ろしいことにそれと同等以上の混沌を描くドラムによって、騒乱は相補的に上昇される。しかしそれは完全に無秩序なものというよりも、ある種の生物的な秩序様態を感じさせられるような。不安と緊張に満ちて安息の場は一切なし、そんな人の手の及ばぬ領域で繰り広げられる未知なる生態模様、と言った感じ。
Dominoからのリリース。
インタビュー発見した。
http://www.higher-frequency.com/j_interview/kieran_hebden/index.htm