地名で呼ばれる音楽ムーブメントというのがいろいろある。マンチェスターであったり、グラスゴーであったり、デトロイトであったり。名前を聞くだけで、特徴的なサウンドイメージが頭の中に流れ始めるような都市。「ムーブメント」というより「シーン」と呼ぶ方がまさに字義としてより的確な。
ブリストルというのもそういうなかのひとつで、街の名が Massive Attack や Portishead、あるいは Roni Size/Reprazent といった音を伴わせている。
最盛期は90年代だったような気もするけど、2000年以降も別に衰退してたわけではなく（Portishead の“THIRD”なんかは2008年だし）、「音楽の街」として根付いたんだろうなという感じはある。
で、最近は「ブリストル･ニュースクール」などと称される再度の隆盛が起こっているみたいで、その具体的なひとつとしてよく挙げられてるのがこの Young Echo という集団。メンバーは6人。それぞれが別名義を複数持ってて、なんか掴みづらいけど、ライナーノーツによると「変名を多く持つことでシーンを大きく見せよう」という意図でわざとそうしているらしい。こういう意識的な戦略姿勢ってわりと良いと思う。
いわゆるブリストル･サウンドのイメージにきちんと連なるダークで硬質な雰囲気を持ちつつ、その後のダブステップも経由した音。女性ヴォーカルなんかは先駆たちを彷彿としつつも、ヒューマニスティックな方向から離れた突き放した使い方になってて、でもバックはより繊細、結果的には天上感が増してるようでもある。
特に銘記しておく曲
M-2 “JUPITER RISE”
M-5 “BLOOD SUGAR”
M-8 “NEXUS”
M-12 “SLOW JAM”
Young Echo
Information
| Origin | : | Bristol, UK |
| Founded | : | 2010 |
| Current members | ||
| Amos Childs | : | “Jabu”, “Killing Sound”, “Zhou” |
| Cris Ebdon | : | “Ishan Sound”, “Zhou” |
| Sebastian Gainsborough | : | “Baba Yaga”, “Killing Sound”, “Rei”, “Vessel” |
| Sam Kidel | : | “El Kid”, “Killing Sound” |
| Joseph McGann | : | “Baba Yaga”, “Gorgon Sound”, “Kahn” |
| Alex Rendall | : | “Jabu”, “Killing Sound” |
Links
| Official | : http://youngecho.co.uk/ |
| SoundCloud | : http://soundcloud.com/youngecho |
| : http://twitter.com/youngechosound | |
| Label | : Ramp Recordings http://www.ramprecordings.com/ |
