::: BUT IT'S A TRICK, SEE? YOU ONLY THINK IT'S GOT YOU. LOOK, NOW I FIT HERE AND YOU AREN'T CARRYING THE LOOP.

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 MILES DAVIS “BITCHES BREW” (1969/1999)



前に聴いたことがあるような気もする。
もうだいぶ前になるけど、一瞬ジャズを聴いてみた時期があって、マッコイ・タイナーとか。キース・ジャレットビル・エヴァンスも聴いたか。(あー、要はピアノが好きだったのかな。) その流れで、やっぱりジャズ入るならまずマイルスを聴かなきゃ、っていうようにして触れていったんだと思う。で、何枚か聴いた。Kind of Blueは間違いなく聴いた。それはいまひとつ良さを感じなかったかな...。でも70年代のを何か聴いて、すごくよかったのがあったはず。
あ、たぶんTutuだ。(ちょっと調べてみた。) ぜんぜん70年代じゃないな。しかもかなり邪道っぽいやつだ。
...記憶っていいかげんだな。というかあらためて思い返してみると、けっこう前の話だ、これ。
当時を思い出し、少し感慨。


さて、それはいいんだけど。
最近になっていくつかジャズ/ファンク系を聴くようになって、そういうのに耳が慣れた状態で、では源流のマイルス・デイヴィスを聴いてみるとどう思うだろう?
ということで“BITCHES BREW”を。


たしかにここにはすべてがある。いろんなジャンルが流れ込んでいる。
とりあえず、最近聴いてたジャズ/ファンク系のドラマチックな曲で良いなと思ったものの要素は、だいたい入ってるのがわかった。
これがジャズなのか、そうではないのか。という区別は、今となってはどうでもいいことなのだろう。
ただ単に名作であり、問題作であり、ひとつの到達点、歴史上の里程標であると。
にもかかわらず、まったく古さを感じないし。
まずヴォリュームが大きい。2枚組で、10分〜20分の曲がほとんど。
ハードな曲はないけど、壮大。
形式のなかでの洗練を目指しているのではなく、表現したい世界のイメージが先にあって、そのためには手段を選ばない、という感じ。


なんかスピリチュアル・ソウルなジャケだけど、もっと徹底的にシンプルでもいいと思うな。
気持ちはわかる。こういうイメージの、壮大、ドラマチックな音。
でも、もう、黒一色の地にMILES DAVIS / BITCHES BREW、だけでいいんじゃないか。今現在曲を通して聴いてみた印象では、そういうイメージ。
漆黒、無辺に広大。そんな世界。


ASIN:B00000J7SS








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―Angela Mitchell